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    働く前に知っておきたい、老人ホーム・介護施設の種類と特徴

    コラム 2017/04/19

    高齢化社会に伴い、近年増加している老人ホームや介護施設。これらは大きく分けると、民間運営施設と公的施設の2つに分類されます。提供するサービスや入居者の傾向は施設により異なり、施設の種類は多彩です。

    もし、老人ホームや介護施設での就業を目指すなら、施設職員の業務内容に関わる提供サービスや入居者の傾向はぜひ知っておきたいところ。そこで今回は、これらの施設の種類と特徴についてご紹介します。

    ■民間運営施設

    【有料老人ホーム・1】介護付有料老人ホーム

    食事や排泄、入浴など日常生活上の介護から、機能訓練やレクリエーションまで、施設職員による幅広いサービスを提供する介護施設です。

    受け入れる要介護者の介護度の程度が施設によって異なり、提供するサービス内容も施設によって大きく異なるため、就業の際には施設についてよく調べる必要があります。

     

    【有料老人ホーム・2】住宅型有料老人ホーム

    要介護者や介護認定されていない自立した方、要支援者など、さまざまな状況の高齢者を受け入れている介護施設です。

    施設職員は、高齢者の食事介助や見守りなどの日常的な生活支援のみを行います。介護が必要になった場合は、外部の介護サービス事業者と入居者が契約を結んで介護サービスを受けます。

     

    【有料老人ホーム・3】健康型有料老人ホーム

    介護の必要がなく、生活上自立している高齢者(要支援状態の方も含む)を対象とした介護施設です。介護施設ではないため、施設利用者の介護度が上がると退去となります。

    施設職員の主な仕事は、入居者の食事提供や掃除、洗濯など生活面のサポートです。レクリエーションや行事が日常的に行われるため、それらの運営や準備なども仕事内容に含まれます。

     

    【高齢者向け住宅】サービス付き高齢者向け住宅

    比較的軽度な要介護状態にある高齢者を対象とした賃貸住宅です。

    居住スペースがバリアフリー構造になっており、基本的には食事提供や日常的な生活支援、安否確認だけを行います。入居者にとっては自由度が高い施設ですが、反面、要介護度が高くなると居住を続けるのが難しくなる場合があります。

     

    【地域密着型施設】グループホーム

    認知症の症状を持ち、65歳以上かつ要支援2または要介護1以上で、病気などを抱えて生活するのが難しい高齢者を対象とした施設です。

    入居者は専門スタッフの介護や支援を受けながら少人数で共同生活を送り、家庭的な雰囲気の中で過ごします。介護スタッフによる食事・洗濯のサポート、掃除など生活面での手助けや機能訓練を受け、認知症の症状を和らげることを目的としています。

    ■公的施設

    【介護保険施設・1】特別養護老人ホーム

    介護保険によるサービスを提供するために都道府県知事の指定を受け、社会福祉法人や地方自治体で運営している公的施設です。

    入居条件は65歳以上で要介護3以上の認定を受けていることで、自宅での対応が難しい方が対象です。食事や排泄、入浴など生活面での介助のほか、機能訓練や健康管理などを行います。

     

    【介護保険施設・2】介護老人保健施設

    入居条件は65歳以上で要介護1~5のいずれかの認定を受けている方が対象ですが、リハビリをメインに行う施設で、利用者の自宅での生活復帰を目的としています。

    看護師や介護スタッフによる食事や入浴など一般的な介助のほか、理学療法士や作業療法士などリハビリの専門職種も配置。本格的なリハビリを受けられます。

     

    【介護保険施設・3】介護療養型医療施設

    比較的重度の要介護者が対象で、介護サービスだけでなく医療的な看護サービスやリハビリなどを提供している、医療主体の介護施設です。運営しているのは医療法人がほとんどで、入居者は比較的少ない費用で利用できます。

    あくまでも医療機関なので、急性疾患から回復しつつある患者などに対してのケアが中心ですが、食事や身の回りの世話などの介護サービスも提供します。終身制施設ではないため、入居者の病状が改善されてくると退所を求めることがあります。

    【福祉施設・1】軽費老人ホームA・B型

    社会福祉法人や地方自治体などが運営し、比較的低額の費用でサービス提供する施設です。

    自立または要支援の高齢者で、身寄りがなかったり、家庭環境や経済状況が厳しく家族との同居が難しかったりする方(特に75歳以上の後期高齢者)が入居しています。食事を提供するのがA型、提供しないのがB型です。

     

    【福祉施設・2】ケアハウス(軽費老人ホームC型)

    60歳以上の高齢者を対象に、食事や洗濯などの介護サービスを提供する施設で、軽費老人ホームA・B型と同様に家庭環境などの理由で家族との同居が難しい方が対象です。

    「一般(自立)型」は自立した生活が難しい高齢者が、「介護(特定施設)型」は軽度から重度までの要介護の高齢者が入居しています。

     

    【福祉施設・3】養護老人ホーム

    病気がなく介護も不要な自立した65歳以上の方で、環境や経済的な理由(生活保護受給者や低所得者、自立している心身障害者など)により自宅で生活できない高齢者が入居対象となります。要介護1以上の方は入居不可です。

    また、基本は生活に困っている方を対象とし、介護保険施設ではないため介護スタッフは不在で、入居者の日常生活を手助けするのは「支援員」と呼ばれる施設職員になります。

    おわりに

    今回は、働く前に知っておきたい、老人ホームおよび介護施設の種類と特徴についてご紹介しました。

    老人ホーム・介護施設の種類は非常に多く、施設によって職員の業務内容は異なります。当然、働き手として求められるスキルも変わるのです。もし、施設の種類や特徴を把握しないまま就業をすると、自身が想定していた業務内容と著しく異なり、場合によっては戸惑いや後悔の念を抱くこともあり得ます。

    どの職場も、「高齢者のために働く」という点では共通していますが、なるべく理想の働き方に近いお仕事に就きたいですよね。そのためにも今回の記事を参考に、自身がどのような施設で働きたいのかを検討することをおすすめします。

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