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介護職とは

介護業界は、介護保険制度のスタートによって民間企業に各種護サービスが認められるようになった2000年以降に拡大した、比較的歴史の浅い業界です。

その業界を支えるのが、介護職スタッフ。

主な仕事内容は、有料老人ホームや特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などで高齢者などの身の回りのお世話をすることです。

 

施設利用者への介護が日常的に必要とされる施設では、交代制で24時間サポート体制を組んで、職務にあたっています。そのほか、通所介護となるデイサービスや通所リハビリテーションとなるデイケアなど、利用者が日中だけ使用する日帰り施設で介護サポートを行う仕事もあります。さらに、在宅や日帰り、宿泊利用もできる小規模多機能施設（小規模多機能型居宅介護）での仕事もあります。

 

このように介護職は、さまざまな施設で活躍する場があるため、その仕事内容の詳細は働く施設によって異なります。

主な仕事内容

介護職スタッフは、高齢者や介護を必要とする方が日常生活を送れるように支援を行うことが、主な仕事になります。ただし、全てを援助するのではなく、利用者自身ができることは自分で行い、できないことに関して補助する「自立支援」が基本になります。

具体的には以下のような支援を行います。

■入浴介助

入浴のお手伝いをします。利用者や施設によって入浴方法は異なるケースが多いため、その方に合った入浴介助方法が求められます。

■排泄介助

排泄介助と一口に言っても、排泄のタイミングを見守ることやトイレを使用する際の介助、おむつ交換などさまざまな介助があります。

■食事介助

自分の力だけで食事できない場合は、その方に合った方法で食べ物を食べられるように補助します。

■レクリエーション

介護施設などでは、利用者が楽しみながら体や脳を動かせるさまざまなレクリエーションを行っています。このレクリエーションを企画して行うのも、重要な業務です。

■精神的なケア

利用者が安心して毎日元気に過ごせるようにするために、相談を受けたり話し相手になったりして、精神的なサポートを行います。

仕事のやりがい

介護職の仕事はまず、朝の着替えや洗顔、排泄の介助から始まり、食事、おむつ交換、入浴…と業務は多岐にわたります。決して楽ではありませんが、働く中で多くのことを学べ、充実した仕事だとイメージが変わる方は多いのです。

 

介護職は介助をした方やそのご家族から「ありがとう」と感謝される仕事です。この一言が活力になる、という方も少なくありません。自分が利用者から必要とされている、という思いが仕事への意欲につながり、精神的な充実感を味わえる点が、介護職の大きな魅力といえるでしょう。

資格取得の必要性

介護職の仕事は介護保険制度上では無資格でも働けますが、利用者の体に直接触れる介護を行う場合は資格が必要です。

 

介護に関連した資格としては、介護業界への入門となる「介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）」、その上位資格である「介護職員実務者研修（旧ホームヘルパー1級）」、その次が国家資格である「介護福祉士」となります。この資格を取得すれば生活相談員になれるため、周囲からも介護のスペシャリストと認められて信頼感や評価がアップします。

おわりに

介護職には幅広い年代の方が従事しており、年齢に関係なく長く働くことができる職業です。雇用形態も、正社員・アルバイト・短時間パート・派遣など複数の働き方があり、生活スタイルに合わせて選べることから、女性も多く活躍しています。

介護職は急速な高齢化社会の到来とともに、今後ますますニーズが高まるため、景気に左右されにくい安定した仕事の1つといえるでしょう。転職や復職をお考えになる際は、選択肢の1つとしてぜひご検討ください。