日本では今後も高齢化社会が一層進むと予想されているため、介護に対する需要が増え、関連職種や資格取得への関心はますます高まっています。介護関連の資格を取得すれば、これから社会で生きていく上では「強み」になり、就職するとき有利に働くことがあります。
そこで今回は、数多くある介護関連の資格の中から、特に需要が高く注目されているものをご紹介します。
「介護職員初任者研修」は介護の仕事の入門的な資格です。以前はホームヘルパー2級と呼ばれていました。
この研修制度を通じて、介護職についての必要な知識と技術、介護保険制度を身につけることができます。介護施設で介護スタッフとして働く、利用者の個人宅で入浴介助・食事補助・衣服の着脱介助・掃除洗濯などのサービスを行う、といった一連の介護業務を学習します。
実務経験の有無は関係なく誰でも受講可能で、定められたカリキュラムを修了後、筆記試験に合格すれば資格を取得できます。そのため、本格的に介護の仕事に従事しようと考えている方はまずこの資格を取得し、実務経験を積んでから、さらに上位レベルの資格取得を目指すケースが多いです。
老化および障害に関する知識や専門的な医療ケア行為など、よりレベルの高い介護サービスを提供するための研修です。介護職員初任者研修の上級資格として位置付けられています。
実務者研修も実務経験の有無は関係なく、誰でも受けられます。介護職員初任者研修を受講している場合は、受講時間が320時間に短縮されるなど研修内容の一部が免除されます。
介護福祉士は介護関連の資格の中で唯一の国家資格です。資格取得によって要介護の方への介助のほか、生活相談員やサービス提供責任者として生活全般に関するアドバイスを行えます。
また、本資格取得者は介護の上級資格者として知識や経験を認められたことになるため、介護職のリーダーとしての活躍を期待されます。
介護福祉士資格取得試験を受験するためには、厚生労働省が定めた福祉系の高校や介護福祉士の養成施設を卒業しているか、3年以上の実務経験が必要です。また、2017年1月からは、前述の「実務者研修」修了が義務付けられました。
ケアマネジャーの正式名称は「介護支援専門員」です。介護認定を受けた要介護者が介護保険サービスを利用できるように、要介護者の希望をヒアリングしてケアプランを作成し、関係機関と連絡調整を行うのが主な仕事です。
ケアマネジャーになるためには介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、その後に介護支援専門員実務研修を修了する必要があります。
なお、受験するためには以下のいずれかに該当することが条件となっています。
介護事務は、介護施設や医療機関で介護サービス利用者の本人負担額を介護保険制度に沿って計算し、介護給付額を国や地方自治体に請求する作業(レセプト作成)が主な業務です。また、利用希望者への介護サービスの内容説明や受付対応、介護職員の勤怠管理、備品管理など事務全般なども行います。
介護事務の資格は民間団体が認定している民間資格です。資格を取得するにあたっては、実務経験の有無は関係なく誰でも受験可能なので、異業種から転職を希望している方でも挑戦しやすいでしょう。
少子高齢化により介護職の需要は高まっているため、関連資格を取得すれば就職時は大いに役立つでしょう。特に、国家資格である介護福祉士は信頼度が最も高く、介護のスペシャリストとして認知されています。
介護の資格は働きながら取得できるため、まずは介護職員初任者研修からスタートし、経験を積みながらさらに上位レベルの資格取得を目指せます。人から感謝される仕事で、自らもステップアップをしてみませんか?
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