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    【2022年版】介護福祉士の合格率はどれくらい?試験難易度や受験資格も解説

    仕事を知る 資格 コラム 2022/06/20

    今回は公益財団法人社会福祉振興が公開しているデータを参照し、介護福祉士の受験資格や道のりについて解説しています。受験資格が2016年に改正されており、改正前と改正後の違いについても載せていますので参考にしてください。

    令和3年度「第34回介護福祉士資格の合格率」

    令和4年1月に行われた介護福祉士国家試験の合格率は72.3でした。受験者数83,082人に対し合格者数60,099人で、前回の71.0%を上回る結果です。

    また、第34回介護福祉士資格の合格基準点は78点、正答率62.4%で基準の問題の難易度に合わせて補正が入っています。

    筆記試験の合格者は、以下の2条件を満たしている者とします。

    • ア  総得点125点に対し、得点78点以上の者(総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した。配点は1問1点である)。
    • イ  アを満たした者のうち、以下の「11科目群」すべてにおいて得点があった者。
    • 人間の尊厳と自立、介護の基本
    • 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
    • 社会の理解
    • 生活支援技術
    • 介護過程
    • 発達と老化の理解
    • 認知症の理解
    • 障害の理解
    • こころとからだのしくみ
    • 医療的ケア
    • 総合問題

    【参考】 厚生労働省. “第34回介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について

    介護福祉士の合格率の推移

    介護福祉士の過去5年間の合格率は以下の通りです。

     

    受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
    第29回 76,323 55,031 72.1
    第30回 92,654 65,574 70.8
    第31回 94,610 69,736 73.7
    第32回 84,032 58,745 69.9
    第33回 84,483 59,975 71.0
    第34回 83,082 60,099 72.3

     

    第32回(令和元年度)の合格率は70%を切っていますが、そのほかの年度では70%を超えています。今年度の受験者数は前年度と比較して1,401人減少する一方で、合格者数は124人増加しました。

    第1回の試験では23.2%の合格率から始まり、その後年々合格率は上昇し、現在は70%前後を維持しています。合格率の高さを考えると、比較的難易度が下がってきていると考えられます。介護福祉士は国家資格の中では比較的取得しやすい資格と言えます。

    介護福祉士になるまでの道のり

    未経験から介護福祉士を目指すには、「養成校ルート」「実務経験からのルート」「経済連携協定(EPA)ルート」の3種類が存在します。ここでは、各ルートについて詳しく説明します。

    養成校からのルート

    養成校ルートでは、高等学校などを卒業後、介護福祉養成施設で2年以上または、福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設を卒業している場合は1年で受験資格を得ることができます。

    ただし法改正により、平成29年(2017年)〜令和8年度(2026年)に卒業の人に限り、筆記試験を受験しなくても卒業後5年間の期限付きで介護福祉士資格取得が可能です。さらに、継続した実務経験を5年積むことで、期限のない介護福祉士資格を取得できます。

    令和9年度(2027年)以降に卒業予定の人は、筆記試験に合格すれば介護福祉士の資格を取得できます。最短で資格取得ができるルートです。

    H3実務経験からのルート

    働きながら介護福祉士を目指すこともできます。「従業期間3年以上かつ従事日数540日以上+実務者研修」または「従業期間3年以上かつ従事日数540日以上+介護職員基礎研修・喀痰吸引等研修」を満たす者に受験資格が与えられます。

    2016年以前は「実務経験3年以上」のみで介護福祉士の受験資格を得ることができましたが、現在は無資格者の場合、450時間・ホームヘルパー2級保持者は320時間・介護職員基礎研修取得者は50時間の実務者研修が必須です。

    実務者研修は民間の学校で受講できます。通信やスクールなど自分のスタイルに合ったものを選ぶと良いですね。

    経済連携協定(EPA)ルート

    こちらは外国人向けのルートのことを言い、経済連携協定に基づき、介護福祉士の国家資格を取得することを目的として、滞在期間中に働きながら研修し資格を取得する方法です。

    EPA介護福祉士候補者は、紹介された受け入れ施設で3年間実務経験を積みながら勉強し、最終的に日本人と同じ試験を受けることになります。しかし、言語の問題に配慮し、以下の特例が適応されるのです。

    • 筆記試験時間(220分)が5倍の長さに延長される
    • 難解な漢字にはふりがなが付記された問題用紙が配布される

    試験問題は日本人と同じため、来日する外国人には日本語能力が必須です。決して楽な道ではありませんが、合格後は上限なく在留資格を更新できます

    介護福祉士の資格をとるメリット

    介護福祉士の資格を取得するメリットは給与UPとキャリアアップです。ほとんどの施設で、介護福祉士の資格保持者には資格手当が支給されます。

    さらに、2017年4月より、介護職員処遇改善加算が変更されました。加算(Ⅰ)では介護職員1人につき37,000円程度の支給が行われるため、事業所に介護福祉士が増えれば、給与として反映されるでしょう。

    また、介護福祉士は正社員雇用を希望している方には非常に有利です。役職を目指す場合にも、介護福祉士を取得していれば管理職に就くチャンスも大きいため、活躍の場が広がるでしょう。

    認定介護福祉士やケアマネージャーにも必要な資格のため、新たに資格取得を目指す時にも有利に働きます。

    介護福祉士の役割

    介護福祉士の仕事内容は一般的な介護士と同様に、生活の援助(排泄・食事・入浴など)・送迎業務・事務作業があります。これだけを聞くと、介護スタッフも介護福祉士も変わらないと感じるでしょう。

    しかし、介護福祉士になることで、できる仕事が増えます。リーダーとして職員の教育を担ったり、喀痰吸引と経管栄養といった医療行為ができるようになります。

    介護福祉士はチームリーダーとしての役割を求められることが多いので、他職種と協働するためのコミュニケーション能力や、介護のニーズに合わせた対応が求められます。

    常に向上心を持ち、知識や技術を磨くことで、安心安全で利用者の方の満足度が高い介護を提供することが介護福祉士として目指すべき姿勢です。

    介護福祉士のやりがい

    介護はつらいというイメージがありますが、実はやりがいも多い仕事です。やりがいを感じる瞬間を2つ紹介します。

    感謝されたとき

    利用者の方はもちろん、ご家族からも感謝されることが多いのもこの仕事の特徴です。ありがとう」の一言をもらえた時にやりがいを感じ、日々の仕事に向き合う活力となるでしょう。

    キャリアアップができる

    国家資格である介護福祉士は、年齢や男女問わずキャリアアップができる職種です。20代はもちろん70代でも働くことができるため長く働き続けることができます。

    無資格で介護の道に入った主婦や学生でも、正社員として働き、管理職まで目指すこともできるため常にやりがいを持って仕事に打ち込めます。

    第35回介護福祉士資格の概要

    次回の介護福祉士受験について確認しておきましょう。

     

    試験申し込み(予定) 令和4年8月上旬〜9月上旬
    試験日程(予定) 筆記:令和5年1月下旬

     

    実技:令和5年3月上旬

    受験手数料(第34回参考) 18,380円
    合格発表(第34回参考) 令和5年3月下旬
    持ち物
    • 受験票
    • 筆記用具
    • 腕時計
    • 参考書
    • 上履き
    • マスク
    • 昼食
    • 防寒対策
    • ティッシュなど

     

    試験当日は1月下旬と大変寒いことが予想されます。そのため受験票に書かれている持ち物に加え、防寒対策をしっかりしていくことをおすすめします。箱ティッシュや耳栓・帽子・スマートウォッチなどは禁止です。受験票をよく読み、必要な物を確認しておきましょう。

    また、正式な試験概要は発表されていないので、随時ホームページを確認してください。

    まとめ

    この記事では、介護福祉士の合格率や難易度、受験資格について紹介しました。介護福祉士の仕事はこれからの社会で重要な役割を担うことになるでしょう。

    さらに幅広い年代で働くことができ、男女問わず活躍できる職種です。今後ケアマネージャーや社会福祉士を取得したいと思った時にも介護福祉士は必要な資格なので、持っていて損はありません。

    合格率を医師や弁護士などの職種と比べることは、大学の有無や研修の有無が違うため難しいですが、勉強すれば比較的取得しやすい国家資格といえます。今後難易度が高くなる可能性もあるので、今のうちに取得を目指してみませんか。

     

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