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    認知症介助士はどんな資格?取得メリットや試験内容、主な就職先を紹介

    仕事を知る 資格 2024/05/20

    5人に1人がなるといわれている認知症。認知症介助士は、認知症を発症しやすい高齢者を支える重要な資格ですが、介護士の中でもどのような資格なのか知らない方は多いのではないでしょうか。

    当記事では、認知症介助士はどのような資格なのか、資格取得によるメリットや試験内容について紹介します。認知症介助士の資格所有者の主な就職先も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

    認知症介助士とは?:認知症の方を支えるための資格

    ここでは、認知症介助士について3つを紹介します。

    具体的には、

    1. 資格がつくられた背景と目的
    2. 勤務年数や資格にかかわらず受験できる
    3. 他の資格との比較

    それでは、順番に解説していきます。

    資格がつくられた背景と目的

    認知症介助士の資格が設立された背景には、日本が直面している超高齢社会があります。高齢者の約5人に1人にあたる3,627万人が認知症とされており、今後も増加すると予想されているのです。

    このような状況の中、認知症介助士は、以下のことを目的としています。

    1. 認知症についての正しい知識を持つ
    2. 認知症の方を受け入れ、寄り添う
    3. 認知症の方をもてなす心を持つ

    さらに「認知症バリアフリー社会の実現」を目指しています。これは認知症の人が暮らしやすいように、企業のサービスや公共交通機関が工夫された社会のことです。

    認知症の人々が尊重され、支えられる社会をつくることに加え、誰ひとり取り残さない持続可能な社会作りへ貢献することも期待されています。

    【参考】認知症介助士 資格とは?|認知症介助士 | 公益財団法人日本ケアフィット共育機構

    勤務年数や資格にかかわらず受験できる

    資格試験は、勤務年数や所有資格にかかわらず、誰もが受験することが可能です。介護業界での経験がなくても、また他の職種からのキャリアチェンジを考えている方も、基本的な認知症ケアについて学べます。

    他の資格との比較

    認知症介助士は、認知症ケアの実践に重点を置いて活動しています。他の資格では、医療や福祉の領域で学ぶ内容が多い傾向にありました。しかし、認知症介助士は、超高齢社会という状況を受けて「日常生活の中で認知症の方に対し、どのように対応すればいいか」という観点を取り入れています。

    つまり、認知症についての正しい知識に加え「寄り添うためにどのように接すればいいか」を学びたい人に、おすすめの資格といえるのです。

    認知症介助士を取得するためには

    ここでは、認知症介助士の資格を取得するため下記の3つのポイントについてご紹介します。

    1. 合格基準・難易度について
    2. 試験の内容について
    3. 学習方法について

    合格基準・難易度について

    合格率は約8割です。合格率から考えると、しっかり基本を押さえていれば、そこまで難しい試験ではないといえます。不安を感じる方は、試験前に認知症介助セミナーを受講されることをおすすめします。試験内容について、インストラクターから講義を受けることが可能です。

    試験の内容について

    試験問題は全30問で、解答時間は40分です。1問につき1点の配点で、21点以上が合格です。

    ◯受験料:3,300円

    ◯会場:東京・大阪の共育センター(CBTや自宅パソコンでも受験可能)

    ※詳細は、公式ホームページをご覧ください。

    【参考】日本ケアフィット共育機構 認知症介助士 公式ホームページ

    ◯認知症介助士の学習・研修カリキュラム内容は、以下の通りです。

    • 高齢社会の進展と認知症の基礎知識
    • 認知症の主な種類と症状
    • 認知症の人の心理状態
    • グループワーク
    • 身近な事例から認知症の人の困りごとや応対を考える
    • 認知症の人への接遇
    • 認知症の人の家族からのアドバイス
    • 関連法規と制度
    • 検定試験(※検定試験セットのセミナーの場合)

    【参考】日本ケアフィット共育機構 認知症介助士 公式ホームページ 試験内容

    学習方法について

    学習方法には2通りあります。

    認知症介助セミナーを受講し受験する方法

    日本ケアフィット教育機構が主催するセミナーを受講します。当日、同じ場所で検定試験を受けることが可能です。検定試験の内容に加えて、認知症の方への対応方法についてのレクチャーも受けられます

    独学で学習し受験する方法

    公認テキストや対策問題集を活用し、独学で学習する方法です。またユーキャンなどの講座に申し込み、受験する方法もあります。

    受験対策の書籍については、以下の公式ホームページをご覧ください。

    【参考】日本ケアフィット共育機構 認知症介助士 公式ホームページ 受験対策

    資格を取得する際のメリット3つについて

    ここでは資格を取得する際のメリットを3つご紹介します。

    1. 認知症に関する基礎知識を身に付けられる
    2. 積極的に学ぶ姿勢をPRできる
    3. 家庭や地域でも活かせる

    認知症に関する基礎知識を身に付けられる

    資格取得のための学習過程で、認知症についての基礎知識が身に付けられます。また、適切なコミュニケーション方法を身に付けることも可能です。

    また、介護施設や医療機関だけでなく、家庭や地域コミュニティでの対応力も身に付きます。認知症に関する理解を深めることで、質の高いサポートにもつながります

    積極的に学ぶ姿勢をPRできる

    資格取得を通じて、積極的に学ぶ姿勢をアピールできます。この資格に取り組むことで、現在の職場において、最新のケア技術や理論を学び続ける姿が評価されるでしょう。

    さらに転職活動を行う際の面接でも、資格取得への努力と意欲を示すことも可能です。

    家庭や地域でも活かせる

    福祉施設だけでなく、家庭や地域コミュニティでも役立ちます。もし、家族が認知症になった場合でも、学んだ知識と技術を活用し適切にサポートすることが可能です。

    さらに地域社会では、地域住民との架け橋となり、認知症の方が地域活動に参加できるよう支援します。このように認知症介助士は、家庭や地域全体でケア向上に貢献する役割を果たすのです。

    資格を取得する際の注意点は?

    認知症介助士の受験資格には勤務年数の制限がありません。よって資格を持っているだけでは、専門性が高いと見なされない場合があります。施設にもよりますが、資格が直接的な給料アップにつながるわけではありません。

    実際の専門性は、資格取得後の継続的な学習と実務経験を通じて築かれます。認知症介助士の資格をスタートとして経験を積み重ね、専門知識を深めてキャリアアップを目指しましょう。

    認知症介助士の活躍の場は?主な就職先を紹介

    ここでは認知症介助士が活躍できる就職先について3つご紹介します。

    1. グループホームなどの介護施設
    2. デイサービスや訪問介護事業所
    3. 接客がある職場

    グループホームなどの介護施設

    グループホームや特別養護老人ホームなどの介護施設で活躍することが可能です。これらの施設では、認知症の方々に対する日常的な生活支援が求められます。

    認知症介助士は、認知症を持つ人の特性や対応方法を理解しているので、その知識を活かして利用者の方のQOL(生活の質)を向上させることが可能です。またスタッフや利用者の方、家族との信頼を築ければ、現場リーダーなどへのステップアップも可能になります。

    デイサービスや訪問介護事業所

    デイサービスや訪問介護事業所でも活躍できます。特に、認知症対応型デイでは、認知症への対応に関する専門的な知識と技術が必要です。

    訪問介護では利用者の方の自宅を訪問するため、認知症の方への対応力が特に重視されます。ここでも学んだスキルを用いて、個別ニーズに合わせたケアを提供できます。ただし、訪問ヘルパーとして勤務するためには、介護職員初任者研修などの受講が必要となるため注意が必要です。

    接客がある職場

    介護施設だけでなく、銀行やスーパーなどの一般的な接客業でも重要な役割を果たせます。これらの職場においても、認知症を持つ顧客に適切に対応することが求められているからです。

    認知症介助士は、対話やサービスを通じて適切なサポートを提供します。このように、認知症介助士は専門的な対応を通じて、日常生活のあらゆる場面で重要な役割を担うことが期待されるのです。

    まとめ

    認知症介助士は、認知症の正しい知識を学び、支援するための資格です。認知症対応が必要なグループホームやデイサービス、訪問介護事業所、さらには接客が求められるさまざまな職場で活かされます。

    受験資格のための条件は設けられていません。介護施設で働き始めたばかりの人や、これから勤務を検討している人も受験できます。この資格をスタートとして、介護職としてのキャリアアップを目指していきましょう。

    この記事をお読みになり、認知症介助士への知識を深めていただければ幸いです。

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