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    介護職の離職率は高い?主な離職理由や離職率の高い職場の特徴を紹介

    仕事を知る コラム 2020/09/30

    介護の仕事は離職率が高いというイメージがあります。これから介護職に転職したいとお考えの方は、本当に介護士は離職率が高いのか、何が離職理由なのか気になるのではないでしょうか。
    こちらの記事では、介護職の離職率を他職種と比較しながら解説していきます。主な離職理由や離職率の高い介護現場を見分けるポイントにもみていくので、ぜひ参考にしてください。

    介護職の離職率はどのくらい?他業種と比較してみよう

    介護労働実態調査によると、平成30年度の介護職の離職率は15.4%となっています。最も離職率が高いのは、宿泊業・飲食サービス業の30%。次いで、生活関連サービス業・娯楽業が22.1%です。

    全産業の離職率14.6%と比較しても、介護職の離職率はさほど高くないことが分かります。介護職だけの離職率の経年変化を見ると、平成25年度が16.6%であるのに比べ、平成30年度は15.4%と減少傾向にあるのです。

    しかし、実際は介護の現場は慢性的に人手不足です。そのため、介護職は離職率が高いというイメージを持たれることが多いのですが、原因は一体どこにあるのでしょうか。

    【参考】介護労働安定センター「介護労働の現状について」

    介護職=離職率が高いイメージは離職理由にあった?

    介護労働実態調査によると、職員の不足を感じている現場は全体の67.2%にものぼります。職員の採用が困難な理由としてあげられているのが、人材獲得競争の厳しさや他産業に比べ労働要件が良くないことです。

    では、実際に退職した介護スタッフには、どのような離職理由があったのでしょうか。例として「前職が介護関係の仕事」「前職が介護関係以外の仕事」それぞれのスタッフの離職理由を見ていきましょう。

    「職場の人間関係に不満があった」(前職介護22.7%・前職介護以外14.6%)

    介護職は、チームワークが重要な仕事です。介護スタッフ間だけでなく、看護師やケアマネジャー、医師や社会福祉士と連携を図りながら介護サービスは提供されてます。たとえ人間関係でうまくいかないことがあっても、利用者の方には常に同じサービスを提供しなくてはいけません。

    前職も介護関係の仕事であったスタッフほど人間関係を理由に離職する率が高く、介護現場での人間関係を重視していることが分かります。人間関係はどのような職場であっても難しい問題ですが、介護職では特に大きなストレスになり得ると考えられるでしょう。

    「結婚・出産・妊娠・育児」(前職介護20.3%・前職介護以外26.4%)

    介護の現場では、労働者の約7割を女性が占めています。そのため、結婚や出産、育児による離職は介護職の経験問わず多く見られます。特に、前職が介護以外だったスタッフの離職率は、前職介護のスタッフよりも8.1ポイント高い26.4%。介護職における人材定着のためにも、今後より一層の環境改善が必要だといえるでしょう。

    「他に良い仕事・職場があったため」(前職介護17.6%・前職介護以外11.5%)

    前職介護の方の離職理由第3位には、他に良い仕事・職場があったことがあげられています。第4位には「法人や施設・事務所の理念や運営のあり方への不満」(16.5%)があがっていることからも、前職が介護職である方ほど、自分のスキルや経験に合わせた職場を求めて離職していることが分かります。

    一方、前職が介護以外だった方の離職理由として第3位にあげられているのが「自分の将来に見込みが立たなかったため」(18.1%)。事業所側も「他産業と比べ労働条件が良くない」ことを採用困難の理由にあげていることからも、今後より一層、介護職全体の待遇改善が求められています。

    【参照】介護労働安定センター「介護労働の現状について」

    厚生労働省の調査結果から見る離職率の高い現場

    介護職は、福祉施設や医療機関、通所に訪問介護など、活躍の場が多い職種です。そのため、離職率も職場の事業形態や運営年数によって大きく異なります。介護労働安定センターの調査によると、以下の表のように、運営年数が長く規模の大きな職場ほど離職率は低い傾向にあります。

     

    介護事業開始後経過年数 離職率(%)
    3年未満の離職率 27.1
    3年以上5年未満 22.2
    5年以上 14.1

     

    事業所規模別 離職率(%)
    9人以下 22.0
    10人以上49人以下 16.9
    50人以上 13.3

     

    法人規模別 離職率(%)
    49人以下 17.1
    50~99人 16.2
    100~299人 13.6
    300人以上 14.6

     

    その他、職場の運営形態によっても離職率は異なります。民間企業・社会福祉協議会・社会福祉法人・医療法人の4つの形態を比較すると、正規職員の離職率が最も高いのは民間企業の19.0%。一方、他の法人格は12.5~13.6%と低い傾向にあります。

    これは、社会福祉協議会や社会福祉、および医療法人が残業を少なくしたり有給休暇を取りやすくするなど、労働条件の改善に取り組んでいることが要因であると考えられます。

    また、サービス内容によっても数字は異なり、有料老人ホームや軽費老人ホーム、養護老人ホームにあたる「特定施設入居者生活介護」の離職率は高い傾向にあります。

     

    サービス内容 離職率(%)
    特定施設入居者生活介護 19.9
    通所介護 18.1
    認知症対応型共同生活介護 16.8
    訪問介護 13.4
    介護老人福祉施設 13.3
    介護老人保健施設 12.9

    【参照】介護労働安定センター「平成30年介護労働実態調査」

    離職率が高い職場の特徴は?

    介護職として勤務するのであれば、離職率の低い働きやすい職場を選びたいですよね。離職率の高い職場を見分けるためには、以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。

    いつも求人を出している

    スタッフが定着しない事業所は、頻繁に求人情報を出さなくてはいけません。そのため、介護の仕事を探す中で「この求人はいつも見かけるな」と思う職場は、離職率が高い可能性があります。

    特に、高待遇でありながら頻繁に求人を出している事業所は、実際に見学して職場の雰囲気を確かめた上で応募するのがおすすめ。ハローワークの窓口で業務内容について事前に確認したり、口コミ情報をチェックするのも良いでしょう。

    スタッフの対応が悪い

    実際に面接に行った際にスタッフの対応が悪い職場は、採用されたとしても働きづらい可能性があります。特に、離職理由の第1位にあげられている「人間関係」を考慮すると、スタッフの対応は重視したいところです。

    対応の悪さの要因として考えられるのは、接遇の指導不足だけでなく、現場に余裕がないためです。仕事に追われ余裕のない現場ほど離職率は高いため、スタッフの対応が悪いと感じた際は注意が必要です。

    就職前に事業所に足を運ぶ機会があれば、利用者の方への対応はもちろん、スタッフ間のやりとり、施設を訪れる人へのあいさつなどを確認してみましょう。

    見学に応じていない

    介護施設によっては、一般の利用者の方や求人希望者に向けた見学に応じています。しかし、中には人手不足や入居者のプライバシーを理由に、見学を受け付けないところも少なくありません。

    求人希望者に向け見学を実施している施設は、それだけ雇用に積極的であることが分かります。施設側にとっては、見学は実際に働く現場を見てもらうだけでなく、求人者の人柄を知る機会でもあるからです。見学に足を運べば、施設全体の雰囲気を知ることもできるでしょう。

    なにより、施設の情報をオープンにしていることは、働きやすさにもつながる大切なポイント。一般の見学を受け付ける体制が整った、離職率の低い職場であると考えられます。

    施設に清潔感がない

    利用者の方が気持ち良く過ごすためだけでなく、感染防止の観点からも介護施設は清潔に保つ必要があります。施設に清潔感が感じられない場合は、日々の業務に追われ清掃まで手が回っていない可能性があります。施設自体が清潔保持を重視していないのであれば、入社後にトラブルが生じることもあるかも知れません。

    大切なのは施設の新しさではなく、年数が経っていても清潔を維持できているかという点。見学や面接時には、スタッフの対応も含め明るく清潔感のある施設かどうかを確認しましょう。

    離職率の低い職場で質の良い介護サービスを

    介護職の離職率は、年々減少傾向にあります。理由は職員の定着に向け、環境改善やスキル向上のためのさまざまな取り組みが実施されているからです。その中で離職率の低い、働きやすい職場を見つけるためには、情報収集はもちろん実際に自分の目で確認することが大切。事前に足を運べない場合には、パンフレットを取り寄せたり、求人担当者の意見を参考にしましょう。

    離職率の低い職場は、スタッフにとって働きやすいだけでなく、質の良い介護サービスを提供している施設であるということ。利用者の方とスタッフ、両者にとって心地良いと感じられる職場で介護士としていきいきと活躍していきたいですね。

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