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    【グループホームの仕事内容】夜勤や給料・働くために必要な資格を紹介

    仕事を知る ぴったりな仕事を探すには 資格 コラム 2020/12/07

    グループホームは認知症の高齢者を対象とした住宅型の介護施設です。

    この記事では、グループホームで働くことを考える方に向け、グループホームの仕事内容を分かりやすく解説していきます。

    また、夜勤や勤務体制・給料のほか、グループホームで働くために必要な資格もご紹介いたします。

    認知症専門の介護施設「グループホーム」とは?

    グループホームの正式名称は「認知症対応型共同生活介護」です。

    さまざまな原因で脳細胞の働きに障害が起こり、日常生活に支障が出ている状態が6ヶ月以上継続している症状が「認知症」にあたります。グループホームでは、認知症の利用者を対象に専門的なケアを提供します。ケアの最大の目的は、認知症利用者の方の自立した生活。利用者の方はグループホームに寝泊まりし、家庭的な環境と地域住民との交流のもと生活を送ります。

    利用者

    1つのユニット(共同生活住居)の定員は5~9人

    少人数制でアットホームな雰囲気が特徴です。

    介護度

    要支援2または要介護1~5の方が利用できます。

    平均要介護度は2.74。要支援1の方は利用できません。

    人員配置

    日中は利用者の方3人に対しスタッフ1人、夜間はユニットごとに1人の配置が義務付けられています。

    また、ユニットごとに最低1人以上の介護支援専門員(ケアマネジャー)の配置が必要。

    ユニット管理者は認知症の介護従事経験があり、厚生労働大臣が定める研修を修了した者と定められています。

    グループホームの数

    平成19年に約8,000ヶ所だった事業所数は、平成31年には約13,000ヶ所まで増加。平成29年の利用者数は約20万人で、2025年には25万人に増加すると推計されています。

    【参考】厚生労働省「令和2年認知症対応型共同生活介護」

    夜勤が必要?グループホームの仕事内容

    24時間体制で介護サービスを提供するグループホームでは、早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制、または日勤・夜勤の2交代制勤務がとられます。

    こちらでは、グループホームの1日の流れの例と仕事内容をご紹介いたします。

    ※細かい部分は事業所ごとに異なりますのでご注意ください

    7:00 起床 起床を促す 更衣・洗面介助

    排泄介助

    夜勤
    7:30 朝食 利用者の方とともに朝食の準備・後片付けを行う 食事提供

    投薬

    口腔ケア

    夜勤
    9:00 バイタルチェック 体温・血圧を測定し、日勤者に申し送り バイタルチェック 夜勤

    →日勤

    9:30 掃除

    洗濯

    レクリエーション

    利用者の方とともに掃除や洗濯を行う

    簡単な運動や脳を活性化させるレクリエーションを行う

    掃除

    洗濯

    見守り支援

    日勤
    11:00 昼食準備

    昼食

    後片付け

    利用者の方に手伝ってもらいながら、昼食の準備と後片付けを行う 食事提供

    投薬

    口腔ケア

    日勤
    13:00 入浴 体調確認後、利用者の方の自立を促しながら、必要に応じて入浴介助を行う 入浴介助 日勤
    14:00 おやつ作り

    散歩

    外出レク

    利用者の方と手づくりおやつを作る

    散歩や買い物など外出を促すレクリエーションを行う

    食事 日勤
    15:00 おやつ おやつを食べた後は、洗濯物を片付けたり簡単な運動を行う 見守り支援

    体操レク

    日勤
    16:00 夕食準備

    夕食

    後片付け

    利用者の方とともに準備と後片付けを行う

    夜勤者に申し送りを行い交代する

    食事提供

    投薬

    口腔ケア

    日勤

    →夜勤

    19:00 フリータイム 談笑、TV鑑賞の時間

    必要に応じて排泄介助を行う

    見守り

    排泄介助

    夜勤
    21:00 就寝 必要に応じて更衣、排せつ介助を行う 更衣・排泄介助 夜勤
    ~朝 巡回 定期的に居室を巡回する

    必要に応じて排泄介助、おむつ交換を行う

    排泄介助

    見守り支援

    夜勤

    グループホームで働くために必要な資格

    利用者の方の介護度が比較的低いグループホームは、無資格・未経験からでも始めやすい職場です。

    初任者研修・実務者研修・介護福祉士と、働きながら資格取得を目指したい方にもおすすめの職場です。

    利用者の方と共同生活を送るため、掃除や洗濯、調理といった家事スキルを活かして働けることもポイント。

    さらに、認知症ケアに特化した以下の研修を修了すれば介護士としてスキルアップでき、より良いケアが提供できるようになります。

    認知症介護基礎研修

    認知症介護基礎研修は、認知症に関する基礎知識や基本的なケアを学ぶことができる研修です。

    新たに介護現場で働く方にとって、認知症介護に関する入門編とも言える研修です。

    受講資格 該当する地域の介護保険施設や事業所などで、介護業務に従事する介護職員。(保有資格は問わない)
    内容 認知症に関する基礎知識や技術。カリキュラムは6.5~7時間(1日)。

    ※令和2年度より、カリキュラムの一部をeラーニングで受講可能。

    受講料 基本的に無料。(テキスト代が数千円必要)

    認知症介護実践者研修

    ある程度現場で経験を重ねた方に向けた研修です。

    認知症ケアの実践者として、講義や演習、実習を通じ認知症についてさらなる理解を深めていきます。

    受講資格 該当する地域の介護保険施設や事業所などで、介護業務に従事する介護職員。(保有資格は問わない)
    内容 講義と演習35時間(5日間)。自施設実習(約2週間)。
    受講料 無料または10,000~30,000円。

    認知症介護実践リーダー研修

    現場経験5年以上を想定した、ベテラン介護士向けの研修です。

    認知症介護の現場でチームリーダーとして働くための知識とスキルを身につけることができます。

    受講資格 該当する地域の介護保険施設や事業所などで、介護業務に従事する介護職員。認知症介護実践者研修を修了し1年以上経過していること。
    内容 講義と演習約55時間(9~10日)。自施設実習(約4週間)
    受講料 20,000~30,000円。

    グループホームの給与はどのくらい?

    厚生労働省の調査によると、グループホームの介護士の給与は年々増加傾向にあります。

    認知症患者数の推移を見ても、今後も雇用は安定すると考えられます。

    認知症対応型共同生活対応介護

    平均給与額

    平成29年

    (単位:円)

    平成30年

    (単位:円)

    常勤 266,570 276,320
    非常勤 175,800 180,410

    さらに、保有資格によって給与に手当てがつきます。

    働きながら資格を取得すれば、将来的に給与アップが期待できるでしょう。

    平成30年 認知症対応型共同生活介護・平均給与額(常勤/単位:円)
    保有資格なし 245,610
    介護職員初任者研修 267,950
    実務者研修 289,880
    介護福祉士 291,500

    グループホームは社会福祉協議会や医療法人などが運営しています。

    仕事内容が同じであっても運営主体の形態によって給与は異なるため、転職時には待遇面をよくチェックしておきましょう。

    平成30年 認知症対応型共同生活介護・平均給与額(常勤/単位:円)
    社会福祉協議会 256,800
    営利法人 263,430
    その他 279,140
    医療法人 283,330
    社会福祉法人 297,120

    【参考】厚生労働省「平成30年介護従事者処遇状況等調査結果」

    グループホームで働くメリット

    介護職は入居・通所施設や訪問介護など、さまざまな現場で活躍できる仕事です。

    グループホームで働くメリットには以下の5つが挙げられます。

    ①    利用者の方に寄り添ったケアができる

    グループホームでは、家庭的な環境のもと利用者の方の自立した生活を支援します。

    日常生活をともに送ることで、利用者の方に寄り添ったケアができるのが特徴です。

    ②    調理や買い物、園芸などを共同で行う楽しみがある

    利用者の方と調理や買い物を行うのは、グループホームならではの特徴です。

    庭のあるグループホームでは園芸をするなど、他の介護現場にはない楽しみを見出すことができます。

    ③    保育園や近隣施設との交流ができる

    グループホームでは、地域の方と交流しながら生活を送ることも目標のひとつとしています。

    保育園や近隣施設との交流もそのひとつ。

    イベントを企画する中で地域の方とのつながりを感じることができます。

    ④    家事スキルを活かせる

    グループホームは、認知症患者の専門的なケアの他、生活援助が必要な職場です。

    家事経験の長い方であれば、利用者の方の自立を促しながら、自身の家事スキルを大いに活かすことができるでしょう。

    ⑤    認知症介護について専門性が身につく

    グループホームは、認知症患者を対象としていることが大きな特徴です。

    認知症介護について専門的なスキルを身につけることは、介護現場で働くうえで大きなステップとなるでしょう。

    グループホームで大変なことは?

    アットホームなイメージのあるグループホームですが、仕事をする上で大変なことはどんなことでしょうか?

    徘徊や介護拒否、暴言など認知症の対応が必要

    認知症の症状のひとつが徘徊や暴言です。

    コミュニケーションがスムーズにいかず、入浴を拒否したり夜間徘徊するケースも見られます。

    認知症に関する正しい知識を身につけ、専門的な対応が必要です。

    施設によっては入浴介助や排泄介助が多く、体力的な負担が大きい場合もある

    比較的介護度が低いグループホームですが、施設によっては入浴介助や排泄介助が多い場合もあります。

    適切なケアは利用者の方の負担だけでなく、介護者の身体的負担も軽減します。適切な介護スキルも必要ですが、普段から腰痛対策を心がけましょう。

    グループホームの仕事はこんな方におすすめ

    利用者の方の生活に寄り添うグループホームの仕事は、以下のような方に特におすすめです。

    自分に合った介護現場を見極めれば、より良いケアを提供しながらキャリアを重ねることができますよ。

    利用者の方の心に寄り添うケアがしたい

    認知症患者への対応は、病状を理解し、相手の心に寄り添う気持ちが大切です。利用者の方により近い立場で介護をしたいという方には、グループホームはおすすめの職場でしょう。

    コミュニケーションスキルを上げたい、活かしたい人

    グループホームでは、利用者の方はもちろん、スタッフ間や地域の方とのコミュニケーションを欠かすことはできません。

    「人と関わるのが好き」

    「コミュニケーションスキルを上げたい」という方はやりがいを持って働くことができるでしょう。

    家事スキルを活かしたい、身につけたい人

    「介護は未経験だけれど家事スキルには自信がある」という方にも、グループホームはおすすめです。

    働きながら家事スキルを身につけることは、利用者の方の自立支援にもつながるでしょう。

    認知症介護の専門性を身につけたい人

    グループホームでは、認知症介護に関する専門的な知識、介護スキルが求められます。

    そのため、認知症介護の専門性を身につけたい方にとって特におすすめしたい職場です。

    利用者の方の生活に寄り添うグループホーム

    グループホームは、認知症の方の自立を支援しながら共同生活を行う介護施設です。

    一緒に調理をしたり掃除洗濯をしたりと、日常生活に寄り添うケアであることがポイントです。

    比較的介護度の低い方が利用されるため、無資格未経験から始め、認知症介護の専門性を高めながらステップアップしたい方にもおすすめ。

    超高齢化社会にともない、今後ますます介護士の活躍が期待される現場であると言えるでしょう。

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