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    小規模多機能型居宅介護とは?仕事内容やメリット・デメリットを解説

    仕事を知る コラム 2021/06/14

    地域密着型サービスともいわれる「小規模多機能型居宅介護」は、高齢者の在宅生活を支援する介護サービスです。こちらでは、小規模多機能型居宅介護での勤務を検討する方に向け、小規模多機能型居宅介護の仕事内容をわかりやすく解説します。給料や働く上でのメリット、デメリットも紹介するのでぜひ参考にしてください。

    3種の介護サービスを提供!小規模多機能型居宅介護とは

    介護保険法に基づく介護サービスには、さまざまな種類があります。小規模多機能型居宅介護は、高齢者の住み慣れた地域での生活を、さまざまな側面から支える介護サービスです。介護サービスには、主に「通い」「訪問」「泊まり」と3つの形態があります。利用者の方はそれぞれ単独で利用するほか、「通い」はA事業所に「訪問」はB事業所にと、各事業所のサービスを平行利用が可能です。

    小規模多機能型居宅介護では、自宅で暮らす高齢者へ向け「通い」を中心とした「訪問」「泊まり」を組み合わせたサービスを提供します。ひとつの事業所で3種の介護サービスを請け負うのが大きな特徴です。

    在宅高齢者が小規模多機能型居宅介護を利用するメリット

    自宅で暮らす高齢者にとって、小規模多機能型居宅介護は次のような3つのメリットがあります。

    • スタッフの顔ぶれが変わらない
    • サービス変更に柔軟に対応できる
    • 各サービスで情報共有できる

    小規模多機能型居宅介護は、ひとつの事業所が「通い」」「訪問」「泊まり」と各サービスを提供します。そのため、スタッフの顔ぶれが変わらず、利用者の方は安心感を得やすいというメリットがあります。

    また、家庭環境や身体状況に応じ、サービス内容を柔軟に変更できることもメリットのひとつです。事業所専属のケアマネジャーが介護プランの作成を担当するため、「急に短期宿泊が必要になった」「訪問介護の回数を増やしたい」という場合も、迅速にサービスを提供できます。

    ひとつの事業所内で利用者の方の情報共有ができるため、緊急時の安心感が強いことも大きなメリットだといえるでしょう。

    「通い」「訪問」「泊まり」3つのサービス内容

    小規模多機能型居宅介護は、自宅から事業所への「通い」のサービスを中心に、「訪問」「泊まり」のサービスを組み合わせて利用します。

    「通い」は、通所介護(デイサービス)」とも呼ばれる介護サービスです。自宅から事業所までの送迎サービスも含まれています。食事や入浴といった日常生活サービスのほか、レクリエーションや体操といった身体機能向上のためのサービスを提供する場所です。日帰り利用できるため、高齢者のひきこもり予防も目的としています。

    「訪問」は、利用者の方の自宅で提供する介護サービスです。訪問介護員と呼ばれる介護スタッフが自宅を訪問し、掃除や洗濯といった日常生活支援のほか、必要であれば身体介護サービスも提供します。

    「泊まり」は、事業所内に宿泊するサービスです。デイサービスを利用したあと、そのまま宿泊もできます。自宅で夕食をとってから宿泊するなど、各事情に応じ柔軟な対応が可能です。

    小規模多機能型居宅介護の職員、給料はどのくらい?

    介護保険法で定められている施設には、必要なスタッフの配置基準が定められています。小規模多機能型居宅介護には、介護従事者のほか、介護支援専門員(ケアマネジャー)や看護職員といったスタッフが必要です。

    令和2年度の調査によると、1事業所あたりの職員の平均人数は、常勤換算で11.5人です。現在の状況に対し、約半数の事業所が職員の不足を感じているという結果も出ています。

     

    代表者 ・    認知症の介護従事経験者

    ・    または、保健医療・福祉サービスの経営経験者

    上記の条件を有し認知症対応型サービス事業開設者研修を修了した者

    管理者 ・    3年以上認知症の介護従事経験者

    上記の条件を有し認知症対応型サービス事業管理者研修を修了した常勤・専従の者

    介護従事者 通い 利用者の方3人に対し1人以上
    訪問 常勤換算方法で1人以上
    夜勤 宿泊利用者がいる場合、1人以上
    宿直 時間帯を通して1人以上
    看護職員 上記介護従事者のうち、1人以上
    介護支援専門員

    (ケアマネジャー)

    介護支援専門員(ケアマネジャー)

    小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修を修了した者を1人以上

     

    令和2年度の調査によると、小規模多機能型居宅介護事業所で働く常勤職員の平均給与は、287,980円となっています。非常勤の場合は、220,120円です。

     

    常勤介護職員の平均月給(単位:円)
    介護職員全体 315,580
    小規模多機能型居宅介護 287,980
    介護老人福祉施設 350,430
    訪問介護事業所 306,760
    通所介護事業所 280,600

    【参照】
    厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」
    厚生労働省「小規模多機能型居宅介護」

    夜間勤務のある介護老人福祉施設は、給与も高くなる傾向にあります。小規模多機能型居宅介護の場合、宿泊者がいない日は夜勤も必要ありません。そのため、小規模多機能型居宅介護の給与は夜勤の有無によって変動することもあるでしょう。

    小規模多機能型居宅介護の仕事内容

    小規模多機能型居宅介護で働く場合「通い」「訪問」「泊まり」のサービスに応じた仕事内容が求められます。小規模多機能型居宅介護の主な仕事について確認していきましょう。

    送迎業務

    送迎業務は「通い」のサービスに必要な仕事です。利用者の方の自宅から事業所間を送迎します。迎えに行った先では、必要に応じ更衣介助や排せつ介助を行う場合もあります。利用者の方がご家族と暮らす場合、コミュニケーションをとりながら情報共有することも大切な仕事のひとつです。

    介護業務

    利用者の方の身体状況に応じ、以下のような介護サービスを提供します。

    • 食事介助
    • 入浴介助
    • 排泄介助
    • 更衣介助
    • 移乗介助

    通所介護では、利用者の方の身体機能向上と他者交流のため、レクリエーションを企画することもあります。宿泊サービスを提供する場合は、夜間勤務もあります。

    訪問介護業務

    訪問介護は、利用者の方の自宅に出向いて行う仕事です。調理や洗濯、掃除といった身の回りの生活支援サービスを行います。

    訪問介護はサービス範囲が定められており、利用者の方と同居する家族のための調理や洗濯はできません。また、利用者の方の身体に直接触れる入浴介助や排せつ介助は、介護資格を取得する必要があります。

    無資格から介護を始めたいという場合は、介護資格の入門編である介護職員初任者研修」の取得を検討してみましょう。

    小規模多機能型居宅介護で働く3つのメリット

    前述したように、3種のサービスを複合的に提供するのが小規模多機能型居宅介護の大きな特徴です。働くスタッフは、小規模多機能型居宅介護ならではのメリットが得られます。一定のスキルを持ち、介護士としてステップアップしたいと考える方にもおすすめの職場です。

    介護職初心者であれば、介護に関する幅広いスキルを身に付けていくことができます。それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

    1.介護の幅広いスキルが身につく

    「通い」「訪問」「泊まり」とそれぞれに応じたサービスを提供する小規模多機能型居宅介護は、介護の幅広いスキルを身に付けることができます。また、利用者の方のニーズに合わせ、臨機応変に対応するための判断力も高まります。利用者の方やその家族と関係することで、コミュニケーションスキルも磨かれていくでしょう。

    2.高齢者の生活を支えるやりがいを得られる

    小規模多機能型居宅介護は、在宅生活を送る高齢者の生活をトータルでサポートします。高齢者の生活をより身近な立場で支えるという、大きなやりがいを得られる仕事です。

    通所介護や訪問介護のスタッフとして働いていた場合は、自分の知識や経験を活かすこともできます。「いつも同じスタッフの顔が見られて安心できる」「自宅での介護が楽になりました」といった利用者の方や家族の言葉に、やりがいと喜びを感じることもあるでしょう。

    3.個々に応じた支援ができる

    少人数定員制である小規模多機能型居宅介護では、個々に応じた細やかな支援が可能です。1人ひとりとじっくり向き合いながら、必要な介護サービスを提供できます。「より高齢者に寄り添った介護がしたい」と考える人にはぴったりな職場だと考えられます。

    小規模多機能型居宅介護で働く2つのデメリット

    小規模多機能型居宅介護は、24時間365日体制で運営しています。小規模多機能型居宅介護での勤務を検討する際は、通所のみ、訪問介護のみといった働き方とは異なることがデメリットとなることも覚えておきましょう。

    1.夜勤がある

    小規模多機能型居宅介護には、宿泊サービスに対応するための夜間業務があります。夜勤は、食事の提供や排泄介助、夜間の見守り、緊急時の対応などが主な仕事で、1人で担うケースもあります。利用者の方が眠っている間に、記録作成といった事務仕事を行うこともあるでしょう。

    夜間働くのが難しい場合は、小規模多機能型居宅介護での仕事はデメリットがあると考えられます。事業所によっては、日勤のみで募集するケースもあるため、事前に募集条件をよく確認しておきましょう。

    2.幅広い業務内容に対応する必要がある

    小規模多機能型居宅介護では、「通い」「訪問」「泊まり」3つのサービスに応じた業務内容が求められます。

    「通い」では、利用者の方を安心安全に送り届ける送迎業務が必要です。場合によっては、道幅の狭い場所を運転しなくてはいけません。「訪問」では、決められた時間内に調理をしたり、掃除、洗濯をしたりといった手際の良さも求められます。

    介護に関する総合的な知識が求められるため、通いのみ、訪問のみの現場で働いていた場合は戸惑うこともあるでしょう。

    小規模多機能型居宅介護のスタッフとして高齢者の在宅生活を支援しよう

    小規模多機能型居宅介護は、高齢者の「住み慣れた場所で生活続けたい」という希望を叶える介護サービスです。複合的なサービスをひとつの事業所内で利用できるため、高齢者や家族にとって、安心感や満足感を得られるというメリットがあります。

    高齢者の身近な存在として生活をサポートできるのは、介護スタッフにとってもやりがいのある仕事です。アットホームな雰囲気のなか、1人ひとりに応じた介護サービスを提供するスキルも身に付けられます。

    高齢化の現代社会においては、小規模多機能型居宅介護は高齢者の生活を支える大きな要ともいえます。小規模多機能型居宅介護の介護スタッフとして、高齢者がより自分らしく暮らすための支援をしていきましょう。

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