介護職は育児と仕事を両立したい方におすすめの仕事です。その理由は、求人が多く、ライフスタイルに応じた柔軟な働き方があるからです。今回は育児と介護職が両立できる理由と、介護職の3つのメリットを解説いたします。育児との両立におすすめの介護現場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
介護現場では女性が活躍しており、子育て中のママもたくさんいます。介護職と育児が両立できるのは、以下のような3つの理由があるからです。
介護経験がない方は「未経験でも介護職ができるのかな」と悩むこともあるかもしれません。ただでさえ、育児中の職場復帰は不安がつきものです。
まずは、介護職の特徴ととともに、育児と両立できる理由をチェックしていきましょう。
介護職は、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方がある仕事です。シフト勤務が多く、短時間からの求人も見られます。時給の高い夜勤ができる方なら、さらに収入アップが見込めます。
人手不足の介護職は求人数も多いので、「子どもを保育園に預ける時間帯だけ働きたい」「学校が休みの土日は家にいたい」と希望もかない、仕事が見つけやすい職種だといえます。
介護現場では、多くの女性が活躍しています。2017年度の調査によると、施設で働く女性職員の割合は、全職員における約70%です。「訪問介護員」と呼ばれる高齢者の居宅を訪問する介護士になると、その割合は90%近くにのぼります。
また、年代別でみると40代以上の女性が半数以上を占めます。つまり、子育て経験のある女性が多く活躍する現場だといえるのです。
育児中は子どもの発熱対応や行事の参加など仕事を休まなければいけない場合も多々あります。育児中のママは引け目を感じてしまいがちですが、介護現場であれば理解してくれる女性が多数活躍しているため安心です。
介護職には出産・育児のための支援制度があります。育児休暇制度や時間短縮勤務制度など、事業所によって取り組みもさまざまです。求人情報で「休暇取得実績あり」と表記されている事業所は、女性が長く活躍できる職場だと考えられます。
「育児をしながら働きたいけど、2人目がほしくなるかも」「出産育児にかかわらず、同じ職場で働き続けたい」というママの希望を叶えることができるでしょう。
介護職は、育児中のママが以下のような3つのメリットを得られる仕事です。
子育てをしながら働くのであれば、なるべく多くのメリットがある仕事を選びたいですよね。ここからは、介護職のメリットについて確認していきましょう。
介護職は、家事や育児の経験を活かせる仕事です。もちろん、対象が高齢者という違いはあります。しかし、両者には「人を相手にする」という大きな共通点があるのです。
介護職は、高齢者の自立支援を目的にケアを行います。「すべてに手を差し伸べるのではなく、できない部分に手を貸しながら自立支援する」という考えに、育児と同様の考えを感じるママも多いのではないでしょうか。
清潔保持や食事介助など、子育てで得た経験が活きる場面は多々あります。料理や洗濯、掃除といった生活支援サービスを提供する現場の場合、家事の経験を大いに活かせるでしょう。
介護職は、子どもの成長に合わせて働き方をチェンジできます。子どもが小さいうちは短時間勤務で経験を積み、子育てが落ち着いたころに正社員へとキャリアアップが期待できる仕事です。
「今は育児に専念し、将来的にはしっかりと収入を得たい」と考えるママにとって、大きなメリットのある仕事だといえます。
介護職は、働きながら資格を取得しステップアップできる仕事です。介護資格の入門編である「介護職員初任者研修」からスタートして、「介護福祉士実務者研修」、国家資格である「介護福祉士」へと着実にキャリアアップが目指せます。
無資格未経験から始められる求人もありますが、就職活動を有利に進めるためには、あらかじめ介護職員初任者研修を取得しておくのがおすすめです。ハローワークでは、職業訓練の一環として介護職員初任者研修の受講も提供されています。
事業所によっては資格取得支援制度が設けられているため、転職の際はあわせてチェックしておきましょう。
介護の職場は「通所」「訪問」「入居施設」と3種類あります。職場によって、勤務形態や業務内容が異なります。
職場による違いを理解していれば、育児と両立しやすい自分に合った事業所を選択できます。「通所」「訪問」「入居施設」ごとにおすすめの働き方を紹介するのでぜひ参考にしてください。
「通所施設」は、高齢者が自宅から通い、食事や入浴、リハビリといったサービスを利用する施設です。稼働時間は昼間のため、日中勤務希望のママにおすすめの職場です。日曜や祝日は閉所する施設もあるため、平日の勤務が中心になるでしょう。
通所施設は比較的介護度の低い高齢者が多く、初めての介護職で徐々に経験を積んでいきたいという方にもおすすめです。送迎業務があるため、自動車運転免許があると有利でしょう。
「訪問介護サービス」は、高齢者の居宅を訪問し、生活支援や身体介護を行う仕事です。掃除や洗濯、調理といった家事スキルを活かせる職場でもあります。必要に応じ排泄介助や入浴介助を行うため、介護スキルを向上させることもできるでしょう。
訪問介護の時間やサービス内容は「ケアプラン」と呼ばれる計画書によって事前に決められています。30分から1時間と短時間が多く、自宅からの直行直帰が可能な仕事もあるのが特徴です。
「まだ子どもが小さいのでまずは短時間だけ働きたい」というママにおすすめの職場だといえます。
「入居施設」は、高齢者が24時間生活する施設です。そのため、日勤と夜勤という勤務形態があります。夜勤は時給が高いものの、子どもがいると働けないという方もいるでしょう。
その場合は、夜勤免除のある施設を探すのがおすすめです。人手を求めている入居施設は、日勤のみOKという場合が多いです。資格取得支援制度や育児支援制度がある職場であれば、働きながら経験を重ね、将来的に夜勤について収入アップへつなげることができるでしょう。
介護職と育児を両立させるためには、以下の5つのポイントをおさえることが大切です。
特に、育児の不安や負担は1人で抱え込まないようにしましょう。育児をしながらいきいきと働くためにも、ポイントをおさえながら介護職にのぞみましょう。
前述したように、介護職はさまざまな働き方ができる仕事です。育児中に介護職をするときは、自分が働きやすい時間帯を選びましょう。給与が高いからと時間帯が合わない職場を選ぶと、長続きしません。働き始めてからの生活スタイルを想定して、余裕がもてる職場を選ぶのがおすすめです。
育児と介護職を両立させるためには、周囲のサポートを得ることが大切です。パートナーや家族と仕事について共有し、理解が得られるように話し合いましょう。
家事や育児、そして仕事と1人でがんばりすぎると、すべてがうまくいかなくなってしまいます。周囲とともに、育児は1人ではするものではないと意識することが大切です。
育児と介護職を両立させたいときは、育児に理解のある職場を選びましょう。面接のときには、子どもがいるので急な休みが必要になるかもしれないと正直に伝えることも大切です。
事前にきちんと理解を求めておけば、のちのトラブルを回避できます。職場に育児休暇や有給の取得実績があるか確認しておくのもおすすめです。
自治体ではさまざまな子育てサポート制度が設けられています。子どもが病気になったときの預け先に不安があるときは、地域にある病児保育施設について調べておきましょう。
育児と仕事の両立を支援してくれる「ファミリーサポートセンター」を活用できるケースもあります。介護職をこれから始めるという方は、いざというときに利用できる制度を調べておくと安心です。
育児と介護を両立し、いきいきと働くためには自分がリフレッシュできる時間を持ちましょう。介護職は、人とのかかわりが多い仕事です。そのぶん心理的なストレスや悩みを抱えがちです。
保育園へ子どもを迎えにいくまでのひと時や、職場につくまでの1人の時間は気持ちをリフレッシュできる良いタイミングです。たまには家族にサポートしてもらい、自分の趣味に打ち込める時間をとるのも良いでしょう。
育児と介護職を両立させるためには、ライフスタイルに合わせた職場を選ぶことが大切です。介護職は未経験から始め、経験を重ねながらステップアップできる仕事です。子どもが成長すれば、勤務時間や職場を見直すことも可能です。周囲のサポートを受け、育児と仕事を上手に両立しながら、介護職のスタッフとしていきいきと働きましょう。
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