介護というと、休みがなく24時間体制というイメージがある方も多いのではないでしょうか?介護の仕事に興味はあるけれど、週末は休みたい!という方は介護の仕事を諦めてしまうかもしれませんね。
ここでは、介護の仕事で「土日休み」が可能なのかについてご紹介します。
先にも書きましたが、介護の仕事は「土日も仕事で週末に休みがとれない」というイメージが強いかもしれません。しかし、職場によっては毎週土日がお休みの場合もあります。
介護施設は、利用者の方の様々なニーズに合わせて、サービスの形態を変えています。自分の働きたいシフトにあった施設を選ぶことで土日休みも可能になります。
ここでは特に土日に休みを取りやすい事業形態の施設を紹介していきます。
デイサービスは自宅から通う介護施設です。基本的に日中のみのサービスで、家族の介護負担軽減を目的にしています。日常支援やレクリエーションをメインとした施設です。入所施設と違いサービス提供する時間が決まっているので、土日休みが比較的取りやすいでしょう。
ただし、デイサービスは毎日のケアにレクリエーションが入ってきます。レクリエーションは苦手という人には向いていないといえます。
デイケアはリハビリをメインとした施設で、デイサービス同様、利用者の方が自宅から通います。こちらもサービス提供時間が決まっているので、比較的土日休みが取りやすいです。
訪問介護は、利用者の方の自宅に訪問し介護サービスを提供します。家事などの生活援助や、おむつ交換などの身体介護が主な仕事です。訪問介護も日中にサービスを提供する事業所が多いです。土日を休みにしている事業所もあります。
訪問介護事業所で働くには、「介護職員初任者研修」以上の資格をとる必要があります。
利用者の方の自宅に訪問し、入浴サービスを提供します。こちらも訪問介護と同じように土日を休みとしているところが多いです。訪問入浴は基本的に、看護師1名とスタッフ2名の計3名でチームを組んで自宅を訪問します。看護職以外のスタッフは無資格・未経験でも就労できます。
有料老人ホームは、介護を必要とする人がほとんどおらず、自立して生活をしている高齢者が暮らしています。そのため、介護者が提供するサービスは必要最低限という施設もあり、その場合は土日に休みをとることも可能です。
基本的には病院勤務になり、入院患者は治療を目的にしているので、介護が入ることはあまりありません。
また、時給制で働くことが多い職場なので、働く時間は比較的自由に決めることができ、時間の融通が利く職場でしょう。
主に障害のある人の作業のサポートや就労支援を行います。働くために必要な能力を身につけるための訓練や、利用者の方の個性や得意分野を引き出しながらサポートをする仕事です。施設自体が土日休みの場合が多く、年末年始や夏季休暇もあります。
夜勤専従という働き方もあります。夜勤専従で働くと、ほとんどの施設で「夜勤入り→夜勤明け→休み」というシフトが組まれ、月に10日ほどの出勤になります。そうなると土日の日中の時間が空くので、予定を入れやすくなります。
入所型の施設であっても、派遣やパートでの就労を選ぶことによって土日の休みを取りやすくなります。仕事の内容は施設職員とほとんど同じですが、時給制なので、就労時間や就労日数を相談しやすくなります。
ここでは、土日休みの施設で働くメリット・デメリットについて紹介します。どちらも把握した上で自分にぴったりの職場を選んで長く勤められるようにしましょう。
学校やほとんどの会社は土日休みなので、家族や友人との予定も合わせやすいです。また運動会や学芸会などの学校行事は土日に行われることが多いので、土日休みだと参加しやすくなります。冠婚葬祭も土日がほとんどです。
イベント以外にも小さいお子さんがいる家庭では、日曜日は保育所が休みのところが多いので週末の休みは必要になるでしょう。
週末の連休には平日にできなかった家事をこなしながら、体を休めることができます。シフト制になると休みがバラバラなので疲れを癒しにくく、泊まりの外出も難しいでしょう。
子どもの頃は誰もが土日休みの週休2日制でした。つまり多くの日本人は土日休みのリズムが体に染み付いているのです。そのため、土日休みの職場で働けばそのリズムを崩すことなく、体調も整えながら毎日を過ごせます。
市役所や銀行、郵便局、病院などの公共施設のほとんどが土日は開いていません。公的サービスの手続きに時間がかかったり、通院が難しくなる場合もあるでしょう。
また土日の休みは外出先はどこも混雑しています。リフレッシュのために出かけたはずなのに、余計に疲れてしまうなんてこともあるかもしれません。
旅行はやはり土日に人気が集中します。宿泊先の予約が取りにくく、土日は平日よりも料金が高めに設定されています。混雑していて料金が高いと、逆にストレスに感じてしまうこともあるでしょう。
まったく無いというわけではありませんが、介護のようなサービス業では土日の休みが少ないのが実情です。好きな施設で働きたいということは難しいと言えます。
自分のライフスタイルに合わせ、土日に休みたい場合、心配になるのがお給料の面ですよね。土日休みだと、お給料が安くなるということはあるのでしょうか?
正社員の場合は土日が休みだからといって給料に差が出ることはほとんどありません。正社員で働く場合、土日に働いても特別手当をつけている施設はほとんどありません。だたし、土日に出勤する職員と差をつけるために、ボーナスに差が出ることもあります。その点は事前に確認しましょう。
また、パートなどでは土日祝日は時給がアップする場合があります。時給アップしている分、土日に働けないと給与に差が出てしまいます。
介護の求人はたくさんあります。その中で土日休みの求人を探すポイントをご紹介します。
土日に介護サービスを提供している施設でも「土日休み可」として求人を出しているところもあります。しかし、これは“可”なだけであって、必ず休みになるわけではありません。シフト制の場合、毎週土日の休みは難しいことがほとんどです。また、土日休みを条件にしていても、シフトを変わって欲しいと頼まれると、普段休んでいるぶん断りにくいかもしれません。
施設自体が「土日休み」のところを選ぶことで、上記の問題を解消できます。
入居型の施設であっても、パートや派遣であれば土日休みの条件でも働くことができます。求人でも、「土日休みOK」の表記が多くみられます。ただし、出勤日や勤務時間は応相談と書かれていることが多いです。土日休みは人気のある条件ですから、土日以外の平日にどれだけ活躍できるかを面接でアピールすることが重要です。時には、ある程度妥協も必要になるかもしれません。
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介護職で確実に土日を休みたいなら、施設自体が土日休みの施設で働くことをおすすめします。しかし、土日休みの施設は介護求人全体から見ても少ないことは事実です。良い求人が見つからない時は、条件を日曜休みなどに変えて探してみることも必要です。交渉次第では、土曜日の休みの希望も通るかもしれません。
また、自分で転職先を探すのが不安な方は、転職エージェントをおすすめします。経験豊富なエージェントがあなたの代わりに希望に沿った転職先を探してくれます。
この記事は、主に介護士の場合を想定してきましたが、これがケアマネや相談員になると話は変わってきます。同じ介護職でも、幅広い職種から選べるようになると、土日休みの希望も通りやすくなります。
自分の勉強時間をしっかりとって、ステップアップを狙っていくのも賢い方法と言えるでしょう。
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