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    介護職のイライラの原因は?アンガーマネジメントやストレス発散方法を解説

    仕事を知る コラム 2022/03/07

    介護職のスタッフのなかには「イライラしてストレスが溜まってしまう」と悩む方も多いのではないでしょうか。イライラする自分に自己嫌悪を感じてしまう場面もあるかもしれません。

    そこで本記事では、なぜ介護職でイライラした感情が生まれるのか5つの原因について解説します。近年注目されている「アンガーマネジメント」やおすすめのストレス発散法もご紹介していきますので、ぜひ日々の仕事の参考にしてください。

    介護職のイライラ5つの原因

    介護職のイライラの原因には、次の5つの要素が考えられます。

    1. 人手不足で身体的な負担が大きい
    2. 利用者の方やご家族とのトラブルが生まれやすい
    3. 認知症の利用者の方への対応が難しい
    4. スタッフとの人間関係がうまくいかない
    5. 職場と意見が合わない

    「だめだと思いつつ、ついついイライラしてしまう」と悩むときは、その原因を客観的に自覚することが大切です。まずは、イライラを生み出す原因をひとつずつ確認していきましょう。

    1.人手不足で身体的な負担が大きい

    介護は人出不足が常態化している職種です。令和2年度の調査によると「人手不足」を悩みとする職員は、調査対象となった職員全体の52%。一方で「賃金の安さ」を悩みとする職員は38.6%と、介護の現場において人手不足は賃金よりも深刻な問題です。

    じゅうぶんな人手が確保できない職場では、スタッフ一人ひとりの負担も大きくなります。無理なシフト勤務が重なったり、残業が増えたりすることで精神的・身体的な負担が増え、結果的にイライラすることも多くなってしまうでしょう。

    2.利用者の方やご家族とのトラブルが生まれやすい

    利用者の方やご家族とのトラブルもイライラとした気持ちが生まれる原因のひとつです。特に、利用者の方の居宅を訪問し、日常支援や介護サービスを提供する「訪問介護」は、ご家族との距離も近い仕事です。洗濯や掃除など、細かな面でクレームを受けることも多く、思わぬトラブルからイライラが生まれる可能性があります。

    3.認知症の利用者の方への対応が難しい

    認知症の利用者の方への対応は、難しいケアのひとつです。認知症症状による不安感が、暴言や暴力で表面化することもあります。介護のプロである介護士も、意思疎通の難しさに苛立ちを感じることがあるでしょう。

    4.スタッフとの人間関係がうまくいかない

    より良い介護サービスを提供するためには、多職種の連携が必要です。思わぬ事故やトラブルを予防するためにも、スタッフ間の細かな情報共有は欠かせません。

    そのため、人間関係の問題は仕事をするうえで大きなストレスとなります。「もっとこうしてほしいのに」「連絡しておいたのに」というすれ違いが生まれ、良いサービスを提供できない苛立ちへと繋がることもあるでしょう。

    5.施設や事業所と意見が合わない

    施設や事業所との意見の不一致も介護職のイライラの原因のひとつです。事業理念はもちろん、給与や勤務体制といった待遇面に不満を抱えることもあるでしょう。

    自分のがんばりがきちんと評価されない場合は、仕事のモチベーションも低下してしまいます。ささいなことでもイライラし、仕事にやる気を持てなくなってしまいがちです。

    【参考】介護労働安定センター「令和2年度「介護労働実態調査」結果の概要について

    イライラ対策に「アンガーマネジメント」

    「アンガーマネジメント」は、怒りの感情を抑制しコントロールするための心理プログラムです。1970年代、犯罪者の矯正プログラムとしてアメリカで誕生し、現在は企業や教育現場など幅広い分野で注目を集めています。

    介護職がアンガーマネジメントを取り入れる3つのメリット

    介護職がアンガーマネジメントを取り入れるメリットは、主に以下の3点があげられます。

    1. イライラの感情を自分で整理できるようになる
    2. 怒りによる無駄なストレスが減る
    3. 怒りの原因を納得できる形で相手に伝えられるようになる

    心の中でイライラしていても、笑顔で人に接することが望まれる介護職は「感情労働」とも呼ばれています。怒りをコントロールするスキルであるアンガーマネジメントは、自分自身のストレス軽減にも効果的です。

    1.イライラの感情を自分で整理できるようになる

    アンガーマネジメントのスキルを身に付けると、イライラとした感情を他者にぶつけることなく、自分で整理できるようになります。「本当はていねいに接したいのに、イライラのせいで利用者の方にきつくあたってしまった」と悩んでしまうときにもおすすめです。イライラによる自己嫌悪の負のループから抜け出すきっかけがつかめます。

    2.怒りによる無駄なストレスが減る

    イライラしたり、腹を立てたりといった怒りの感情はエネルギーを必要とするものです。アンガーマネジメントのスキルを身に付ければ、怒りによる無駄なストレスを軽減できます。気持ちにゆとりが生まれ、仕事に対するモチベーションも変化していくでしょう。

    3.怒りの原因を納得できる形で相手に伝えられるようになる

    アンガーマネジメントは、感情のコントロールスキルだけでなく、怒りの原因を相手に伝えるスキルが身に付くことが大きな特徴です。職場の人間関係に悩むときも、他者とのより良いコミュニケーションが図れるようになります。

    アンガーマネジメントの具体的な方法

    介護の仕事でイライラを感じたら、以下のようなアンガーマネジメントの具体的な方法を実践してみてください。

    • 心の中で6秒間カウントして気持ちを落ち着かせる
    • その場を離れて冷静さを取り戻す
    • 怒りの許容範囲を広げてみる
    • イライラした内容を書き出し、原因を分析する

    まずは、苛立ちをすぐに表面化させるのではなく、心の中で6秒間カウントして気持ちを落ち着かせます。可能であれば、冷静さを取り戻すためその場を離れることもおすすめです。

    また、ときには相手へのハードルを下げ、怒りの許容範囲を広げてみましょう。人は無意識のうちに「~するべき」「~こうあるべき」と、他者に自分の価値基準を求めがちです。怒りの感情は、その基準から相手がはみ出したときに生まれてしまいます。

    イライラした感情を書き出し、原因を分析すれば本当に自分が怒るべき内容か客観的に考えられます。

    その場で対処するのが難しければ、1日の終わりに怒りの感情を客観視し「イライラしても変わらないものはしょうがない」と怒りを手放すスキルを身に付けていきましょう。

    イライラをためない!介護職のストレス発散法

    臨機応変な対応が求められる介護職は、さまざまな場面でストレスが溜まりがち。大切なことは、イライラとした感情を上手に発散することです。そのためには、休日の過ごし方がポイント。イライラとした感情を感じるときこそ、以下のような発散法を意識してみてください。

    • 運動でリフレッシュする
    • 打ち込める趣味をつくる
    • 第三者に話を聞いてもらう

    適度に汗をかく運動は、血行を促進し、体の緊張をほぐすとともにリラックス効果をもたらしてくれます。自分が打ち込める趣味は、仕事とプライベートを切り替えるきっかけとなるため「いつも仕事のことを考えてしまう」という方におすすめです。

    イライラの気持ちを抱え込まず、第三者に話すこともストレス発散には効果的。打ち明けた内容が噂になって広がらないよう、職場のことを知らない相手に話すように心がけてください。

    転職も検討したいイライラする職場の特徴

    「どう頑張ってもイライラが解消されそうにない」というときは、転職を考えるのもひとつの方法です。特に、以下のような特徴がある職場は、自分の力ではイライラが解決できない可能性があります。

    • 労働基準法に違反している
    • いじめやモラルハラスメントを黙認している
    • 介護職ができない仕事を求められる

    人手が少ない介護現場では、残業になることも少なくありません。とはいえ、労働基準法に違反するほどの超過勤務を黙認している職場は注意が必要です。無理をすれば精神的・心理的にも大きな負担を強いられてしまいます。

    また、いじめやモラルハラスメントを黙認しているような職場は、職場環境改善のための対策がなされていないと考えられます。

    床ずれの処置やインスリン注射といった医療行為を求める職場も、転職を検討したいケースのひとつです。介護士が許可されていない処置をおこなうことは、違法行為にあたります。たとえ看護師不足や人手不足であっても、介護士が医療行為をおこなう理由にならないことを忘れないようにしましょう。

    介護職のイライラには上手に対処しよう

    利用者の方やご家族、スタッフなど多くの人と関わる機会が多い介護職は、感情コントロールが求められる仕事です。イライラを感じたときは、アンガーマネジメントを意識するほか、自分なりのストレス発散法を実践しましょう。

    職場環境があわないときは、転職を視野に入れることもひとつの方法です。自分の心と体を大切にすることを第一に、利用者の方により良い介護サービスを提供していきましょう。

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