志望動機は、転職時に必ずといってもいいほど問われます。応募時の履歴書にも記載が必要で、面接でも聞かれる頻度が高い質問です。しかし、志望動機の伝え方や書き方が分からないという方は多いのではないでしょうか?
そこで当記事では、志望動機の伝え方・書き方について、例文を交えながら紹介いたします。また、志望動機を書くにあたって押さえておきたいポイント、注意点についても解説いたします。
ここでは、介護士の志望動機の伝え方のポイントを5つ紹介いたします。
それでは、順番に詳しく解説していきます。
まずは、自分が持っている介護への情熱を面接官に伝えましょう。面接官は情熱を持っている人材を採用したいと考えています。単に「やる気があります」などでは情熱を伝えることはできません。介護をしたいと思ったきっかけやエピソードを交えると、あなただけの志望動機になります。
「こういう出来事があって、介護職として働きたいと思った」など具体的に介護への思いを伝えてみましょう。「うまく伝えなければ」とプレッシャーを感じる必要はありません。
自分の言葉で情熱を伝える方が、面接官の心に響きやすいのです。
自分の経験や実績を、どのように新しい職場で活かしていくかを伝えるのも重要です。面接官は応募者がどの程度、現実的に就職後のことを考えているかを見ています。「経験や実績を伝える」といっても、直接介護に関わることでなくても構いません。たとえば、
などです。
「こういう経験があるので、介護職としても力を発揮できます」と自信を持って答えましょう。
介護の仕事を通じて、どんなふうに成長していきたいかを伝えることは重要です。ただ「頑張ります」というだけの人材より、具体的なビジョンを持つ人材を採用したいと面接官は考えています。
介護は資格取得でステップアップできる仕事です。「介護福祉士になって、現場リーダーとして活躍したい」や「ケアマネジャー資格を取得して、利用者様を支えたい」など、なりたい将来像をイメージしてみましょう。面接において、自分のビジョンを伝えることはとても重要です。
志望動機はポジティブな内容だけを伝えるようにしましょう。ネガティブな内容もポジティブに変換して伝えることが重要です。転職活動を始めたきっかけはさまざまで、中には人間関係や給与などネガティブな内容もあるかもしれません。しかしそのまま伝えては、面接官に悪い印象を与えてしまいます。
たとえば「前の職場でこんなひどい扱いを受けた」など前職の悪口は絶対に控えましょう。面接官に「この人はどこに行っても文句をいっているのでは」と思われてしまいます。今までの納得できない出来事は、ポジティブに変換して伝えることが重要です。
前職で人間関係に苦労したなら「報告・連絡・相談のできるチームワークを大切にする職場で働きたい」などポジティブに変換して伝えましょう。
応募先に貢献できる理由を伝えることも重要です。採用した人材が、どんなメリットをもたらしてくれるかを面接官は見ているからです。
たとえば「施設を見学したところ、どの職員さんも笑顔で利用者様と話されていました。私も人と話すときは笑顔を心掛けていますので、すぐに雰囲気に馴染める自信があります。」など、応募先に貢献できることを伝えましょう。
面接官は「うちの施設をよく見てくれている」と感じるでしょう。
ここでは、介護士の志望動機で避けるべき表現について3つ紹介いたします。
それでは順番に詳しく解説していきます。
志望動機にネガティブな内容を記入するのは、絶対に控えましょう。面接官は初対面で不平不満を並べる人材を採用したいとは思わないからです。面接官は応募者の人間性を見ています。
また、給料や福利厚生については確認する程度にしておきましょう。志望動機に「給料や福利厚生が良いから」と記入してしまうと、面接官は「もっと良い条件の施設があったら、すぐに転職するのでは?」と考えてしまいます。
志望動機にネガティブな内容や、給料のことを記入するのは控えておきましょう。
どの施設にも当てはまる内容を、志望動機にするのも避けるべきです。「この施設だからこそ働きたい!」と希望する人を、面接官は採用したいと思っています。
たとえば「夜勤業務をしてみたい」や「デイサービスで働きたい」といった、どの施設にも当てはまる内容は避けましょう。「見学時、スタッフの笑顔がよかった」「清潔で手入れが行き届いていて気持ちがよかった」など、具体的な内容を志望動機にしましょう。
志望動機について説明する際、話す内容を明確にして面接官に伝えましょう。たとえば「何となく応募してみた」と感じるような応募者を誰も採用したいと思わないでしょう。そんな人がいるの?と思うかもしれません。しかし「こういう思いで、ここで働きたい」を明確に伝えないと、面接官には「ハッキリしない人」と映るかもしれません。
面接の時間は限られています。あらかじめどんな話を伝えるかを明確にしておくことは重要です。
ここでは、面接官が必ずチェックする介護士の志望動機について3つ紹介します。
それでは順番に詳しく解説していきます。
介護職では、人間性がとても重視されます。理由は、介護が「人と人が接する」仕事だからです。オムツ交換などの技術も大切ですが、経験を積むことで習得できます。しかし、人間性は簡単には変えられません。
よく介護には、コミュニケーション能力が必要といわれます。それは事実ですが、話し上手でなくても構いません。
介護職では、
以上が重要です。介護職では、人間性が重視されます。
面接官は応募者が施設にマッチする人材かどうかを見ています。介護の仕事内容は、どこの施設でも大きく変わりません。しかし、雰囲気は施設によって大きく異なるからです。
以上が重要なポイントです。
介護未経験者の場合は特に、「なぜ介護士を目指すのか」が注目されます。面接官は、以下のことを考えています。
介護は人の命を預かる仕事です。中途半端な気持ちでは務まりません。自分のエピソードを交えるなどして、戸惑わずに話せるようにしておきましょう。
ここでは、介護士の志望動機の例文2つを紹介します。
それでは順番に詳しく解説していきます。
「私はこれまで金融機関で勤務してきました。仕事内容は、店舗での接客や事務です。ある日高齢のお客様が大変困っておられたので、ご案内したところ大変喜ばれました。そのとき、もっと高齢者の方に関わる仕事をしたいと感じたのです。現在は介護職員初任者研修を受講しております。未経験からのスタートですが、これまでに身につけた接客マナーや持ち前のコミュニケーション力を活かして、利用者様の気持ちが分かる介護職を目指します。」
「私は現在デイサービススタッフとして勤務しており、3年間の経験があります。先日、念願であった介護福祉士の資格を取得いたしました。さらに専門職としての幅を広げたいと感じ、貴法人の老人保健施設での勤務を希望いたしました。私は将来ケアマネジャーにも挑戦したいと考えています。貴法人には各分野の専門職の方が多く在籍しておられるので、自分が成長できる最高の環境であると感じました。また、介護予防を重視される貴施設の方針にも深く共感いたします。これまでの経験を活かし、利用者様が安心して生活できるサービスを提供できるよう努めます。」
今回は介護士の志望動機の伝え方・書き方について解説いたしました。重要なポイントを以下にまとめます。
介護士を志すきっかけは、人それぞれです。自分のエピソードを交えて「世界にひとつだけ」の志望動機を作成しましょう。あなたの思いは、きっと面接官に届きます。
この記事を参考に志望動機を作成し、希望の施設に就職されることをお祈りいたします。
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