「介護職として働くと疲れが取れない」「疲れる理由や対策が知りたい」といった悩みはありませんか?介護職が疲れる理由には、身体的なものから、労働環境・人間関係などさまざまなものがあります。疲れる原因を理解し、上手に付き合っていくことも大切な仕事です。
今回は、介護職の疲れの原因から対策まで、まとめて紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
介護職には疲れを感じるさまざまな要因があります。介護は入浴や排泄介助など、身体的負担を感じる業務も多い仕事です。他にも利用者の方や職場の人間関係における疲れもあります。介護職の疲れの主な原因を5つ紹介します。
介護職が疲れてしまう原因の一つに肉体的疲労が挙げられます。介護の仕事は、利用者の方の移動介助・入浴介助・排泄介助など、人の身体を支えることが多く、疲労がたまりやすいのが特徴です。
利用者の方の介助以外でも動き回ることが多く、体力が必要な仕事です。また、夜勤があると生活リズムが崩れるため、疲れがとれず負担が大きくなります。
利用者の方との関係において精神的な疲労を感じやすいのも介護職の特徴です。介護職は、利用者の方や利用者の方のご家族とのコミュニケーションが欠かせません。相手を気遣う必要があり、良好な関係を築けなかった場合、精神的なストレスになります。
特に利用者の方が認知症の場合、暴言を言われたり暴力を受けたりするケースもあるため、大きな精神的ストレスがかかる場合もあります。
介護職は、さまざまな経歴や年代の人が集まります。年代が違うことで人間関係の構築が難しいと感じる場合や、考え方の違いから介護のやり方について意見が異なるケースもあります。
介護職は他のスタッフとの連携が欠かせません。そのため、職場内の人間関係がうまくいっていない場合、ストレスとなり疲れを感じやすくなるでしょう。
企業に魅力を感じて就職しても、実際仕事をしてみると、思っていた方針とは違った面を見つける場合や、自分に合わない仕事を求められることがあります。
自分が考えていた介護と会社の方針に違いがあることで不満を持ち、理想とのギャップから疲れを感じてしまう方も多いようです。
介護職は早出や遅出、夜勤など変則勤務があります。変則勤務により生活のリズムが整わず、疲れを感じやすく体調を崩してしまうケースも考えられます。
このように、職場の勤務形態が私生活と合わないために、疲れを感じる方も多いでしょう。
疲れてやめたいと思いながらも、介護職を続ける方が一定数います。その理由には、以下の3つが挙げられます。
それぞれの詳細をみていきましょう。
介護業界は常に人手不足の状態が続いており、多くの施設でスタッフが足りていないのが実情です。人手不足のため罪悪感から「やめる」と言い出せない方や、会社からやめないでほしいと言われるケースもあります。
介護職は利用者の方と密接にかかわる仕事であり、感謝の言葉を直接もらうことも多く、そこに喜びを感じる方もいます。
また、自立支援やサポートによって、できなかったことができるようになり、利用者の方と喜びを共有する機会もあります。「利用者の方を笑顔にできる」「人の役に立っている」という感覚は、介護職にとってやりがいを感じる瞬間だといえるでしょう。
日本は超高齢社会を迎えており、介護職はなくてはならない職業です。高齢化は今後も進んでいくため、将来的に介護職が発展していくことが予想されます。介護職の発展に合わせて待遇の改善が図られる可能性もあるため、やめられないと考える方もいるでしょう。
介護職に疲れてしまったときは、対処方法を試してみましょう。疲れを感じたままだと仕事の効率も落ちてしまいますので、ぜひ参考にしてください。疲れを感じたときの対処方法は次の7つです。
疲れが溜まった時は仕事を思い切って休むことも大切です。「人手不足だから」「周りに迷惑をかけないように」と自分に鞭打って仕事を続けている方もいるかもしれません。
しかし、そんな状態を続けていれば体調を崩してしまい、仕事が続けられなくなってしまう可能性もあります。時には思い切って休み、リフレッシュしましょう。
自分の意見をしっかりと発言し、溜め込まないことも大切です。自分が持っている意見を溜め込んでしまうと、それがストレスにつながってしまいます。
言いたいことを積極的に発言すればストレスも減り、快適に仕事ができるようになるかもしれません。
休日には特に何もせずだらだらしてしまう方もいるかもしれません。しかし、それだけでは疲れが取れない場合があります。たまには気分転換に遊んでみるのはいかがでしょうか?
遊びや趣味に没頭すれば、日ごろの疲れやストレスの解消になります。
悩みを一人で抱えていても、考えが頭の中をめぐるだけで、解決に至らないどころか余計疲れてしまう可能性もあります。上司や知人に相談すれば新しい意見が得られ、仕事に対する考えが変わるかもしれません。また、頼れる人がいれば安心でき、精神的な不安が軽減できるでしょう。
身体の不調を整える対策をとるのもおすすめです。例えば整体に通う、自分の足に合った疲れにくい靴に変えるなどがあります。身体のバランスが整うことで、身体的な疲労が改善されるでしょう。
モチベーションがなくなると疲れを感じやすくなります。仕事における目標を見直したり、将来性を検討したりすることで、モチベーションが上がり活力が持てるでしょう。
しかし、高すぎる目標設定は負担になる場合があるため注意が必要です。少し頑張れば達成できる程度の目標を設定し、仕事にやりがいを持てるようにしましょう。
どうしても疲れが取れない時は、転職を検討するのもひとつの方法です。別の職場を見ることで、今の職場で恵まれているところを発見できる場合や、新たに魅力的な転職先を見つけられる可能性もあります。
他の対処方法を試しても疲れが取れない場合は、転職も視野に入れるといいでしょう。
介護職が転職を考えた時、何も考えずに行動を起こしてしまうと失敗する可能性があります。ここでは介護職が転職するときの注意点を5つ紹介いたします。
転職を考えている方は参考にしてみてください。
転職する際は、退職理由を明確化することが大切です。転職は、目的が明確であるほど次の職場に活かされます。転職の目的は、面接時に質問されることが多いです。ネガティブな理由だと次につながらないため、ポジティブな転職理由を探しましょう。
例えば「自分の介護職に対する思いと方針が一致している」や「もっと利用者様に寄り添った介護をしたい」などがあります。
突然仕事をやめてしまうと、職場や自分にとっても不都合になるケースがあります。そのため、やめる時期の調整も大切です。ボーナスの時期を待ってやめればお金に余裕が持てます。職場に迷惑をかけないためには、後輩の育成も重要です。
自分だけでなく職場のことも考えて、やめる時期を検討しましょう。
退職は次の転職先が決まってからにしましょう。やみくもにやめてしまうと、次の職場が見付からず、焦って探すことになるだけでなく、転職先がなかなか決まらないケースもあります。安心して転職するためにも、次の職場が決まってからやめましょう。
今の職場が疲れるから転職したけど、環境の変化によりさらに疲れを感じる場合があります。転職すると慣れない職場で一からのスタートです。職場のスタッフ、利用者の方との関係を作っていかなければいけません。
転職した始めのうちは、今以上に疲れる可能性があることを覚えておきましょう。また、転職先が前職場よりも人間関係が悪いという可能性もあります。
転職先を探すなら、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントを利用すれば会社とのやり取りだけでなく、面接の練習やサポート、気になる企業の情報を知ることもできます。転職が不安な方は、就職エージェントの利用がおすすめです。
介護職は体力を使う仕事のため、慢性的に疲れを感じている方も多いでしょう。また、利用者の方や職場のスタッフとの人間関係もあり、肉体的だけでなく精神的な疲労が貯まって疲れが取れないまま仕事をしている方もいます。
介護職を続けていくなら、定期的な疲れの解消が必要になるでしょう。それでも疲れが取れない場合は転職するのも一つの方法です。転職も視野に入れつつ、快適に仕事ができるように工夫しましょう。
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