介護職で働きつつも、将来を見据えて結婚相手を見つけたいという方は多いのではないでしょうか。しかし、それと同時に介護職で働く人の中には出会いがないと悩むことも多いようです。
そこで当記事では、介護職は出会いが少なく、結婚しにくいといわれる理由について解説します。また、記事内では介護職が将来性のある仕事であり、職場恋愛に発展するケースも多いというポジティブな情報も解説します。
介護職は、職場以外での出会いが少ないといわれています。それは施設間の交流が少なく、どうしても外部の人と出会う機会が少なくなってしまうからです。
この章では「お見合い」が主流だった時代から、現在の婚活事情について紹介します。
「恋愛結婚」が「お見合い結婚」を上回ったのは、1960年代後半といわれています。その後、男女が知り合う場として「合コン」や「婚活パーティー」が主役になりました。
一方で、職場恋愛を経て結婚へ至るケースも。職場でのイベントや飲み会などが、男女交際のきっかけになることもありました。
現在はコロナウイルスにより、歓送迎会や忘新年会などの懇親会は禁止する介護施設も多くあるようです。合コンなどで面識のない人たちと出会う機会も、以前ほど多くないでしょう。
そんな中で、最近では「オンライン婚活」が増加しています。オンライン婚活とは、パソコンやスマホなどを使って行う婚活のことです。その一つに恋愛マッチングアプリがあります。ZoomやSkypeなどのWeb会議システムを使って、オンライン上でお見合いできるのです。
2021年の婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は約15%。その内訳では、ネット系婚活サービスを利用して結婚した人の割合が最も高くなっています。つまり職場以外での出会いが少ないとされる介護職にも、「オンライン婚活」という追い風が吹いているのです。
介護職は出会いが少なく、結婚しにくいと思われる理由を3つ紹介します。
具体的には、
それでは順に解説していきます。
介護職が結婚しにくいと考える理由の一つに、収入面の不安があります。令和3年における介護職員の月収は、316,610円です。
年間賞与を60万円とした場合、年収は約440万円となります。同年、全産業における正社員の平均年収が508万円であることを考えると、介護職員の年収は60万円以上も低いことになります。
ただし、これは平均の数値です。資格を取得したり管理職などの役職に就いたりすると、給料もアップします。また勤続年数が長くなるほど、基本給や賞与も多くなります。
介護職として勤務して間もない間は、収入面に不安を感じることもあるようです。
【参考】
厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇等調査結果」(p.144)
国税庁「令和3年 民間給与実態統計調査」(P.13)
「介護職は勤務が不規則なので、出会いが少ない」「結婚したとしても、パートナーのスケジュールに合わすのが大変そう」と考えている人もいるかもしれません。
シフト制で夜勤があったり、土日や祝日に出勤したりする場合もあります。ただし、夜勤を終えた日は「夜勤明け」でお休み。次の日も法定休日が設けられます。
パートナーや家庭の行事に合わせて、スケジュール調整することも可能です。また、デイサービスやデイケア、訪問介護など夜勤がない部署もあります。
「介護職は転職が多い」イメージを持っている人もいるようです。しかし国の調査では、他産業に比較して、介護職の離職率は低いことが分かりました。
令和2年の調査では、介護職の離職率は14.9%です。同年、全産業の平均離職率は15.6%なので、0.7%下回っていることが分かります。
また下記のグラフは平成24年以降、介護職の離職率が下がり続けていることを示しています。加えて介護職の場合は、離職しても他の介護施設で働くケースも多くみられます。介護の仕事から完全に離れる人は、調査の数値よりも低いと考えてもよいでしょう。
【参考】介護労働安定センター令和2年度「介護労働実態調査」結果の概要について(P.2)
ここでは、介護職として働くメリット4つを紹介します。
具体的には、
それでは、順番に解説していきます。
「介護職員の給与が安い」と言われる問題について、国も大きな問題と考えており改善を進めています。その一つが「介護職員処遇改善加算」です。職場環境などの要件を満たした介護施設の職員一人当たり、最大37,000円の給与アップが受け取れます。
具体的な要件は、
などです。
以上のことから「国が適正な運営をしている介護施設を支援している」ことが分かります。
介護職は、キャリアアップして給料を上げることが可能です。キャリアアップの手段としては、
などです。
資格取得や役職就任で、資格手当や役職手当が支給されます。なかには、独立起業する人もいます。
介護の働き方にはさまざまな形態があり、ライフスタイルに合わせて選ぶことが可能です。夜勤が難しい場合は、デイサービスやデイケア、訪問介護で働く選択肢があります。パート職員であれば休み希望も通りやすいので、家族の行事などに合わせやすいでしょう。
育児が一段落してから、パート職員から正職員に復帰するケースもあります。介護職は、ライフスタイルに合わせた施設選びが可能です。
介護の資格は、全国共通です。結婚などをきっかけに引っ越すことになっても、資格を持っていれば就職には困りません。
例えば介護福祉士を所有していれば、すぐに正職員として採用されることも多くあります。見知らぬ土地であっても、自信を持って働くことが可能です。
ここでは、介護職の魅力について3つを紹介します。すべての方にあてはまるわけではありません。あくまでも1つの例として参考にしてください。
具体的には、
それでは、順に解説していきます。
介護職は「相手の気持ち」を大切にする仕事です。利用者さんを常に思いやっているので、パートナーのことも自然に大切にできます。介護職は、「相手の話を聴く」ことの重要性も理解しています。
相手を思いやり、相手の話を聴ける介護職は、パートナーを幸せにできるはずです。
介護職には、家事をテキパキとこなす力もあります。洗濯や掃除などに加え、整理整頓もお手の物です。なかには、利用者さんと一緒に料理やおやつを作ることも。家庭的な雰囲気で、家事をすることに慣れています。結婚しても、家事をスムーズにこなせるでしょう。
介護では、入浴介助や移動介助などの力仕事も行います。また、座っている時間も少なく常に動いているので、体力があります。「介護職になりたての頃より、健康的な体になった」と言う職員も多いようです。
ここでは、介護職が職場恋愛や職場結婚に向いている理由3つについて紹介します。
具体的には、
それでは、順番に解説していきます。
介護職は、人と接することが多い仕事です。「相手がどんなふうに人と接するか」が非常によく分かります。「いつも笑顔で話す」「大変な仕事でも引き受ける」など、パートナーに魅力を感じ、恋愛に発展することも多いようです。
介護職は、シフト制で勤務することが多い仕事です。介護職どうしなら生活リズムが合わせやすいので、イベントや行事にもスムーズに参加できるでしょう。土日や年末年始などの出勤にも、理解が得られるのも大きなメリットです。
介護職は資格取得や管理職への出世など、キャリアアップが可能です。職場恋愛や結婚の場合、一緒に資格勉強をしたり、パートナーの出世を喜んだりする場面もあるでしょう。介護職同士なら、お互いに刺激を受け成長できるのです。
今回は、介護職の出会いや結婚についてご紹介しました。介護職は、収入面の不安や不規則な勤務などの理由で、出会いが少ないと感じられていることもあるようです。
しかし介護職の給与は国の後押しもあり、上昇傾向にあります。資格取得や役職に就くことで、給料アップが可能です。
介護職には、相手を思いやることや家事が得意などの魅力があります。職場恋愛や結婚にも向いていると言えるでしょう。この記事が、すてきなパートナーと出会う第一歩となれば幸いです。
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