介護士として働きながらも、ある程度のおしゃれを楽しみたい方は多いと思います。しかし、どこまでの髪型・髪色であれば許されるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで当記事では、介護士の適切な髪型・髪色についてご紹介いたします。また、髪型や髪色を決めやすいように、決めるときのポイントも解説いたします。
まずは、事前に「介護施設のルール・規定」を必ず確認してから、髪型・髪色を考えていきましょう。
介護士の髪型や髪色については、比較的自由な施設が多いようです。就業規則の中で厳しく規定している施設はあまり多くありません。最近では性別を問わず、パーマをあてたり髪色を明るくしたりするスタッフも多く見られるようになってきました。
ただし、介護士の仕事はサービス業であり、「相手本位」でなくてはいけません。いくら就業規則に規定がないからといって、利用者の方やご家族に不快感を与えては仕事に悪い影響を及ぼします。あまりに奇抜なものは、上司から注意を受けてしまうこともあるでしょう。
介護士の髪型や髪色については、比較的自由であることを前章で解説いたしました。しかし、相手に与える印象や安全面から避けた方がよいものもあります。
ここでは、介護士がやってはいけない髪型・髪色についてご紹介いたします。具体的には、
それでは順番に解説していきます。
介護士の仕事上、衛生面や安全面で適さない髪型は避けるべきです。利用者の方へ安心・安全なケアを提供できなくなってしまいます。たとえば、長髪を束ねずに配膳や食事介助を行うと、どんな影響があるでしょうか?髪が食事に入ってしまう恐れがあり、衛生的ではありません。「長髪は束ねること」と規定している施設は多くあります。
また、ヘアピンを多用している髪型も安全面ではNGです。認知症の利用者の方が、誤って口に入れてしまうかもしれません。
以上のように、衛生面や安全面で適さない髪型は避けましょう。
あまりに風変りな髪型や髪色もNGです。「大切なのは人間性」ですが、第一印象も重要と言えるでしょう。
利用者の方の世代は、礼儀や礼節を大切にしてこられた世代です。あまりにも奇抜な髪型・髪色は、あまりよい印象を持たれないこともあります。いくら仕事ができる職員であっても、利用者の方やご家族からクレームを受ける可能性があるのです。
髪型について、斬新すぎる髪型や過度なパーマがあたっているものは控える方がよいかもしれません。また髪色についても、金色やピンク、赤色などは避けた方が無難でしょう。介護士は「人と接する仕事」であることを認識して、髪型や髪色を選ぶべきです。
見た目と同様に、注意したいのが「香り」です。整髪料の中には、香りが強いものもあります。香りの好みは人それぞれであり、プライベートで使用する分には自由です。
しかし介護士として勤務する場合には、利用者の方がどう感じるかを考えるべきでしょう。利用者の方の中には、香りに過敏な方もおられます。整髪料などの強い香りが原因で、体調不良を起こしてしまう可能性もあるのです。整髪料を選ぶ際には、香りの強すぎないものを選びましょう。
ここでは、介護士が髪型や髪色について意識するべきポイントについてご紹介いたします。具体的には、
それでは順番に解説していきます。
介護士は利用者の方やご家族など、人に接する機会が多い仕事です。身体介護を行う際には、利用者の方に触れる機会も少なくありません。
利用者の方の立場で考えると、介護士に清潔感が求められるのは自然なことです。たとえば、配膳時、長髪を束ねなければ髪の毛が料理に触れてしまう恐れもあります。利用者の方はもちろん、食事を作ってくれた厨房スタッフにも失礼です。
肩以上の髪の長さであれば、ゴムなどで束ねましょう。また、フケや脂、香りの強すぎる整髪料は厳禁です。介護士は人に触れる機会が多いため、清潔感が求められます。
介護士は入浴や排泄、移動・移乗介助などを行います。非常に行動量の多い仕事と言えます。仕事の妨げになってしまうような髪型は避けましょう。具体的には、
など、仕事に支障が出てくる可能性があります。利用者の方に悪気はなくても、引っ張ったり口に入れたりすることもあるのです。
介護士は利用者の方の生活を守るのが役割です。さまざまなリスクを考慮して、自分の身なりを整えましょう。
利用者の方やご家族に不快感を与えてしまうような髪型や髪色も避けた方がよいでしょう。いくら就業規則に規制がなかったとしても、介護士として相手の気持ちを考えなければなりません。
では、相手に不快感を与えるような髪型・髪色とは、具体的にどんなものでしょうか。
髪型や髪色が奇抜であれば、利用者の方が怖がってしまうこともあるでしょう。最近では面接においても、人間性が重視される傾向にあります。しかし初対面では、やはり「見た目」で判断される要素が強いです。
自分のよさを相手に分かってもらうためにも、相手に不快感を与えるようなものは避けましょう。
ここでは、介護士におすすめの髪型・髪色を男女別にご紹介いたします。具体的には、
それでは順番に詳しく解説していきます。
髪色については、自然なカラーのものがよいでしょう。利用者の方に安心感を与えることが重要です。
「この人なら、安心して介護をしてもらえる」と感じてもらえる髪色にしましょう。ポイントは、明るすぎるなど派手なカラーは避けることです。
多くの施設では、茶髪であれば許容範囲と認識されているようです。ただし、施設や部署によっては、明るめの茶髪でも注意を受けることがあるかもしれません。「思い切って明るくしたい」と思うときには、事前に上司やリーダーに相談する方がよいでしょう。
ここでは、男性介護士におすすめの髪型をご紹介いたします。
ツーブロックは、幅広い年代に人気の髪型です。その中でもツーブロックショートは、さっぱりした印象なので違和感なく取り入れられます。
ワックスを使用すれば、髪の毛をツンツンさせたり前髪を上げたりなど動きをつけることが可能です。
ベリーショートは、ツーブロックほどサイドを刈り上げない髪型です。より自然な印象を相手に与えられます。耳も出ていて襟にも髪が届かないので、介護士に向いている髪型と言えるでしょう。ワックスやジェルを使用すれば、前髪を上げたりツヤ感を出したりできます。
ボディパーマやピンパーマなど、いろいろな呼び方があります。男性介護士の中にも「パーマをかけたい!」と思っている人は少なくないでしょう。
ナチュラルパーマは、軽めにパーマをかけているのでセットが楽なのが特徴。入浴介助などで髪が乱れても、サッとスタイリングできます。運動量の多い介護士にピッタリな髪型と言えるでしょう。
ここでは、女性介護士におすすめの髪型をご紹介いたします。「動いても崩れにくい」「サッと戻せる」ものを選びました。
女性介護士の悩みは、介助を行う際に髪が乱れやすいこと。しかし、ショートヘアなら髪を束ねたりしなくても邪魔にならないので、そのまま介助できます。
ヘアピンなどのアクセサリーを使わなくてもよいので、最も楽な髪型と言えるでしょう。前髪に髪が掛かる場合は、リボンでまとめるなどかわいくアレンジも可能です。
髪を後ろで1つにまとめるポニーテールは、動きが多い女性介護士におすすめの髪型の1つです。前髪が目にかかってしまうときは、ヘアオイルなどを馴染ませてアップにするのもよいでしょう。オールバック風など、気分に応じてアレンジも楽しめます。
お団子ヘアも介護士におすすめです。長い髪もスッキリとまとめられるので、入浴介助などでも涼しげです。
きっちりとまとめすぎず、あえてルーズさを見せるなどのアレンジも可能。その日の気分でさまざまな髪型を楽しめます。
今回は、介護士の髪型・髪色について解説いたしました。介護士の髪型や髪色については、比較的自由な施設が多い傾向にあります。しかし、衛生面や安全面で支障が出るものは避けるべきです。
あまりにも風変りだったり、相手に不快感を与えたりしてもいけません。介護士は、利用者の方に安心して生活してもらうことを目的にしています。仕事の妨げにならず、清潔感のあるものが理想です。
髪型や髪色については、施設によってルールが定められています。必ず確認してから決めるようにしましょう。
(c) 2025 LIKE Staffing, Inc.