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    介護職はいじめが多いって本当?原因や対処法を徹底解説

    仕事を知る 2023/06/12

    介護業界では、人間関係によるトラブルをよく耳にします。そのため、介護職はいじめが多いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。当記事では、介護職のいじめが発生する原因、対処法を解説いたします。最後に、いじめを含めたトラブルの相談先をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

    介護職でいじめが起こる原因とは?

    介護職において、いじめが起こる原因は複数あります。具体的な原因について見ていきましょう。

    慢性的な人手不足

    高齢化により介護職の需要は増加し続けている一方で、介護現場の人手不足が深刻化しています。介護現場で働く職員は、毎日多くの仕事に追われながら、命を預かるプレッシャーでストレスを抱えやすい状況にあります。精神的に追い込まれることで心にゆとりがなくなり、いじめなどの行動をとってしまいやすくなると考えられます。

    利用者・家族・職員間でストレスがかかりやすい

    介護職は、利用者の方やご家族からの要望に応えることが求められます。そのため、利用者の方やご家族からの無茶な要望やコミュニケーションにストレスを感じることもあるでしょう。また、利用者の方によっては、認知症や精神疾患などにより、暴力的な行動をとることもあります。このような環境からストレスが発生し、いじめにつながるリスクが高まるのです。

    職員の中でグループができる

    介護職は、長期間働く職員と新人職員との間に上下関係が生まれ、グループができてしまうこともあります。グループ同士での争いや、グループ内での発言や行動によって、いじめが起こることもあるでしょう。

    介護方法には正解がない

    介護職は、医療職とは異なり、明確な正解がない場面が多い職種です。介護の方法やアプローチは、利用者の方によって異なり、職員は状況に合わせた対応を求められます。このような状況下で、判断や介助方法についての誤解や衝突が生じ、いじめの原因になることがあります。

    職種による上下関係がある

    介護職は、ケアマネジャー・看護師・リハビリ職など、さまざまな職種と協働します。職種によっては上下関係が生まれることもあります。そのため、上位職種が下位職種に命令する構造が生まれ、指示や評価が介護職にとってプレッシャーやストレス、いじめにつながることがあります。

    新人を教育する時間がない

    新人職員の教育時間が不足していることも、介護職でいじめが起こる原因の1つです。人員不足などの影響から、新人職員に対して教育に十分な時間がかけられないと、誤った介護方法を身につけてしまい、その後の業務に悪影響を与えることがあります。また、既存の職員が教育を担当する場合、その指導内容ややり方に差異が発生し、そのことが原因でいじめが発生することもあるでしょう。

    職員の年齢層が幅広く考え方が異なる

    介護職には、若い世代から中高年まで幅広い年齢層の職員がいます。年齢が離れている場合、考え方や価値観が異なることもあり、その違いが原因でいじめが起こることもあるでしょう。また、若い職員はITを活用するなどの新しい手段を持ち、中高年職員は豊富な経験を持つというそれぞれの長所をうまく活用しないと人間関係にひびが入ることもあります。

    後輩や新人職員は立場が弱い

    介護職でいじめが起こる原因として、後輩や新人職員の立場が弱いことも挙げられます。新人職員は業務に不慣れであるため、ミスをしてしまうこともあるでしょう。そのミスを先輩職員が指摘するのは必要なことですが、その方法が威圧的な場合、関係性が構築できない状況が発生します。また、後輩職員は上司や先輩職員より立場が弱いため、何か問題があってもなかなか報告できない場合もあります。

    介護職にありがちないじめ内容

    介護現場で発生するいじめの内容はさまざまです。ここでは、1つずつ確認していきましょう。

    無視される

    介護職でよくあるいじめの1つに、職場内で無視されることがあります。このようないじめをされると、ほかの職員から協力を得られなかったり、仕事のスケジュールが合わなくなったりするなど、業務をする上で多くの支障が生まれるでしょう。また、無視されることで孤立感やストレスを感じることもあります。

    怒鳴る・嫌味を言われる

    上司や先輩から怒鳴られたり、嫌味を言われたりするいじめもあります。これらの言動は、職場の雰囲気を悪化させるだけでなく、自尊心を傷つけ、メンタルヘルスの問題を引き起こすこともあります。

    陰口

    職場内でほかの職員の悪口を言ったり、噂を広めたりすることは、その職員の信頼性を低下させ、ストレスを感じさせることがあります。言われる側の人格までも否定してしまう場合があり、メンタルヘルスの問題も生じることもあるでしょう。

    負担が多い仕事を押し付けられる

    最後の例は、負担が多い仕事を押し付けられることです。職員の能力以上の業務をわざと割り当て、負担を感じさせる悪質なものです。これにより、職員には業務のストレスや切迫感が生まれ、健康問題を引き起こす可能性があります。

    介護職のいじめに対する対処方法

    では、介護職のいじめにはどのように対処すればよいのでしょうか。順番に解説いたします。

    同僚に相談する

    職場でいじめを受けた場合、同僚に相談することも1つの対処法です。まず、職場で信頼できる同僚がいれば、その人に相談し、話を聞いてもらうことで気持ちの整理ができることがあります。また、同僚がいじめをしている場合は、直接伝え、話をすることで、解決の糸口を見つけることができるかもしれません。

    上司や施設長に相談する

    職場でいじめを受けた場合、上司や施設長に相談することも重要です。上司や施設長は、職場内での問題を解決する責任があります。上司や施設長に相談することで、いじめをする側に指導や注意が行われる可能性もあるでしょう。また、職場全体の雰囲気を改善することができるでしょう。

    中立な立場を貫く

    いじめが起こった場合、加害者と被害者が存在することになります。そのような場では、中立な立場を貫くことが大切です。加害者にも被害者にもならず、客観的に見ることで、問題を解決することができます。また、中立な立場を貫くことで、職場内のトラブルを回避することができるでしょう。ただし、見て見ぬフリをすることは中立とは言えません。自身のポジションを意識し、解決策を検討しましょう。

    証拠を残して反論する

    いじめを受けた場合、証拠を残すことが重要です。いじめの内容やタイミング、場所などをメモし、証言を録音することで証明することができます。また、証拠を残していじめに反論することで、加害者を自覚させることができるかもしれません。

    コミュニケーションを図る

    職場でのコミュニケーションが不足している場合は、いじめが発生する可能性が高くなります。上司や同僚とコミュニケーションをとり、職場全体の雰囲気を改善することで、いじめを防ぐことができるでしょう。また、自分から話しかけたり、相手の話を聞いたりすることが重要で、お互いの立場や気持ちを理解し合うように心掛けましょう。

    転職する

    転職することも介護職のいじめに対処する方法の1つです。介護職は人手不足の職場が多く、転職先を探すのは比較的容易でしょう。直接的な解決にはなりませんが、自身の身体を壊す前に転職を選ぶことも必要かもしれません。ただし、自分が求める職場環境や雇用条件を明確にしておくことが大切です。転職先でも同様の問題に直面する可能性もあるため、転職前にいじめが少ない介護事業所を見分ける必要があります。

    いじめが少ない介護事業所を見分けるポイント

    ここでは、いじめが少ない介護事業所の見分け方をご紹介いたします。もちろん絶対的なものではありませんが、可能性を下げることはできるでしょう。それでは1つずつ見ていきましょう。

    職員が明るい

    いじめが少ない介護施設では、職員が明るい雰囲気を作っていることがほとんどです。職員同士が親しげに話したり、楽しそうに仕事をしていたりする様子が見られる場合は安心できます。職員が明るい事業所は、職員同士のコミュニケーションが良好である証です。また、職員が明るく接していれば、利用者の方やそのご家族とのコミュニケーションもスムーズに行われていることでしょう。

    利用者を大切にしている

    いじめが少ない介護施設は、利用者の方を大切にする姿勢が見られます。たとえば、職員が積極的に利用者の方に話しかけている事業所では、常に相手を意識した関係性ができていることも多く、それは職員間でも生かされているはずです。利用者の方が安心して過ごせるように施設全体でサポートする事業所では、いじめが起きにくい環境が整っていることが期待できます。

    管理者や役職者などが一般職員に対して丁寧に接している

    いじめが少ない介護事業所では、管理者や役職者などが一般職員に対して丁寧に対応しています。職員が大切にしてもらえていると感じられると、ストレスが減りやりがいを感じます。また、管理者や役職者が職員の声に向き合い、意見を取り入れる姿勢が見られる場合、職員にとって働きやすい環境が整っていて、いじめが起きにくい職場になります。

    ゴミが落ちていない

    職場の清潔さは、職員の意識や管理が行き届いていることが分かる重要な要素です。清潔感がない施設は、職員の働き方や管理方法に問題がある可能性があります。清潔感がある施設は、職員が協力し合い、気持ちよく働いている証と言えます。

    車椅子がきれい

    介護の事業所では、多くの利用者の方が車椅子を利用しています。歩行が困難な方にとって足の替わりになる車椅子の清掃はとても大切なことです。車椅子が汚れていると、利用者の方の印象も悪くなり、施設の質も低くなるでしょう。

    車椅子がきれいに清掃されている事業所は、職員の意識が高く、利用者の方に丁寧なサービスが提供されていることが期待できます。そのような事業所ではいじめは起こりにくいでしょう。

    職員の教育を重視している

    職員の教育を重視している事業所は、いじめが起こりにくい傾向があります。職員の教育は非常に重要なポイントです。スキルアップの研修や勉強会が行われている事業所は、職員のやる気やモチベーションが維持されていることが期待できるでしょう。

    利用者の方に対するサービスだけでなく、職員への指導や教育にも重点を置いている事業所にはやりがいをもっている職員も多く、いじめが起こりにくい環境が整っていることが期待できます。

    介護施設でいじめが起こったときの相談先

    介護施設でいじめが起こった場合、被害者は直接的な対応が難しいことが多く、相談先に悩む場合があるでしょう。ここからは、介護施設でいじめが起こったときの相談先として考えられる3つの場所をご紹介いたします。

    社内に設置してある相談窓口

    2020年6月1日にパワーハラスメント防止法が施行され、企業にパワハラ防止のため相談窓口の設置が義務化されました。中小企業においても、2022年4月1日から大企業と同様に義務化されています。職場内に設置された相談窓口を通じて、いじめに対しての相談ができるでしょう。内容は秘密厳守されるため、職場内でのトラブルを解決するための手段として利用できます。

    労働局などの総合労働相談窓口

    一般的に、職場内のトラブルやハラスメント問題に関する相談は、労働局などの総合労働相談窓口で受け付けています。この窓口では、専門の相談員が相談者の話を聞き、適切なアドバイスを受けられるでしょう。各都道府県労働局、全国の労働基準監督署内など379ヵ所に設置されています。

    【参考】厚生労働省:総合労働相談コーナーのご案内

    ハラスメント悩み相談室

    いじめやハラスメント問題に特化した相談窓口もあり、心理カウンセリングや法的アドバイスを受けられます。専門家の助言を得ることで、被害者自身が具体的な行動をとることができるようになるかもしれません。

    【参考】厚生労働省:厚生労働省委託事業ハラスメント悩み相談室

    まとめ

    今回は、介護職のいじめについてご紹介いたしました。一部の企業や会社では、残念ながらいじめが発生することもあります。それは、介護の現場でも同じです。

    介護職員への待遇や業務の過酷さ、また、意見の食い違いからいじめは起こります。コミュニケーション不足が招いている場合も多くありますが、職員個々に抱えるストレスから起こるケースもあるでしょう。

    いじめへの対応方法や対処法を理解しておくことで、リスクを減らすことができます。また、パワーハラスメント防止法により、各企業の社内に相談窓口が設置されているため、活用するとよいでしょう。ほかにも行政が管轄する窓口もあるため、いじめ問題で悩んでいるならば、連絡してみるのも1つの手です。

    介護職でもほかの仕事と同じくいじめが発生することはあります。正しい対処方法を知って、いじめに巻き込まれないように気を付けましょう。

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