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    介護にはどんな資格がある?介護の資格の種類を解説

    仕事を知る お仕事探し術 資格 2019/11/05

    求人広告を見ない日はないぐらい介護業界の求人はあふれています。一方で、介護の仕事に就きたいが何から始めるとよいかわからないという人は多いでしょう。人によって介護の資格を取得してから仕事を始めるのか、働きながら資格を取得していくのか、さまざまです。

    また資格によっては、ハローワークの職業訓練にて基本的に無料で受講できるものや介護求人サイトで資格取得支援制度が受けられるものがあります。

    この記事では介護の資格の種類や取得方法、難易度など解説していきます。自分に合った方法で資格取得をめざしましょう。

    ・介護職として働くにあたって

    介護の仕事へ最初の一歩を踏み出す際の心構えとして以下の3つがあげられます。

    ・①年齢や経験は問われない

    介護の仕事は年齢や経験に問われないことが多いです。30代、40代のほか、50代以上の人でも働くことは可能で、経験についても同様です。年齢を重ねている分、社会人としてのマナー、結婚や出産、育児など社会や人生の節目を経験しているからこそできる気配りや心づかいがあります。介護は人相手の仕事のため、人生経験は強みになるので自信を持ちましょう。

    ・②資格がなくてもスタート可能

    介護の資格は業務独占ではないため、資格がなくても始めることができます。介護求人を確認すると、資格がなくても就職可能な介護施設はあります。資格を取得するには、資格によって異なりますが時間と費用がかかります。一方で資格がない中で仕事をすることに不安な方もいるでしょう。無資格で働くことに不安がある方は、資格取得のサポート体制が整っている介護施設を探すことをおすすめします。自分に合った方法で資格取得を目指しましょう。

    ・③キャリアアップを目指すことが可能

    年齢に関係なく、経験を積む、資格を取得していくことで、キャリアアップは可能です。資格によっては現場での実務経験が必要なものがあります。日々の業務に振り回されず、コツコツ勉強を重ね、キャリアアップを目指しましょう。

    ・介護職として目指したい資格一覧

    介護の資格は講習を修了することで取得できるものから国家資格までさまざまです。資格の種類と難易度は以下の通りになります。

    ・介護職員初任者研修

    介護職の入門資格と言える介護の基礎資格です。介護の仕事を始めるなら最初に取得したい資格です。2013年4月の介護保険法改正によって介護キャリアパス制度が導入され、「ホームヘルパー2級」から「介護職員初任者研修」へ名称が変更されました。以前と比べて講義内容が追加され、現在に至っています。養成講座によっても異なりますが、3カ月程度で資格取得が可能です。基礎的な介護技術と知識が取得できるため、身体介護の仕事に就くことができます。

    ・学習内容

    学習する項目は厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について」に基づいて行われています。初任者研修では、認知症高齢者の増加に伴い、より理解を深めて介護に活かすために「認知症の理解」の科目が追加されました。全体の学習時間は同じです。しかし初任者研修は、ヘルパー2級取得時に行われていた介護実習や講義時間少なくなりました。一方で新たに実技演習が加わり、技術の習得に重点が置かれています。

    ・修了試験の実施

    介護職員初任者研修修了後、修了試験があります。約1時間の筆記試験を受けて合格することによって資格取得が可能です。筆記試験は授業を理解していることを確認するために行われます。仮に不合格の場合、補習授業や試験が行われるため、基本的に合格できます。

    ・介護職員実務者研修

    介護職の中級資格として位置づけられている資格です。2017年より介護福祉士の国家試験を受験するために、介護現場での3年以上の実務経験と実務者研修の修了が義務づけられるようになりました。その他、初任者研修と大きな違いは、訪問介護事業所の「サービス提供責任者」になれること、医療的なケアを学んでいるため医師や看護師の指示や指導のもと、喀痰吸引や経管栄養を行うことが可能なところです。

    ・学習内容

    初任者研修は、9科目130時間の学習時間に対して、実務者研修は、20科目450時間とおよそ3倍です。より詳しい介護知識や技術の習得ができる資格となっています。また実務者研修では、医療的なケアの学習時間が50時間あります。医療的ケアのしくみ、喀痰(かくたん)吸引、経管栄養、感染予防などの知識を学びます。加えて、医療的ケアの演習時間が設けられており、喀痰吸引や経管栄養、救急蘇生の演習などが行われます。

    ・修了試験の実施

    実務者研修は全体を通じて修了試験はありません。学習科目によって終了時に筆記・実技試験が実施されており、合格しなければ次の科目へ移ることができません。初任者研修同様に理解ができているか否かの確認するために実施しているので繰り返し学習することが大切になります。

    ・介護福祉士

    介護職として唯一の国家資格です。1982年「社会福祉士及び介護福祉士法」によって定められた資格になります。介護福祉士の主な仕事は、介護を必要とする人に対して身体介護や生活援助、利用者やその介護者に対して専門的な指導を行うこととされています。

    ・資格の取得方法

    第一は、専門学校や大学など指定された学校や養成施設へ通い、介護福祉士受験資格を取得して国家試験を受けて合格する道があります。以前は指定された学校や養成施設を卒業することで国家資格が得られましたが、2017年より筆記試験を受験することになりました。現在は経過措置期間のため、卒業後5年間は介護福祉士資格取得者とみなされますが、2022年度からは必ず筆記試験を受けて合格することが条件になります。

     

    第二は、働きながら国家受験して、資格を取得する方法です。介護福祉士国家試験の受験資格は、3年以上の実務経験に加え、実務者研修を修了することで得ることができます。計画的に勉強を進めていくことによって働きながら介護福祉士の資格を取得することは可能です。

    国家試験は年1回行われます。厚生労働省「介護福祉士の登録者数の推移」では、介護福祉士は1,623,451人(2018年現在)と発表されています。介護の仕事でキャリアアップを考えると、必ず目指してほしい資格です。

    「介護福祉士とは?資格概要、仕事内容、取得方法などを解説」では、さらに詳しく介護福祉士について解説しています。合わせてご覧ください。

     

    【参考】厚生労働省「介護福祉士の登録者数の推移」

    ・指導者・管理者としての立場

    介護福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」第2条において、日常介護に加えて介護に関する指導を行うことが定義されています。介護施設などにおいては、国家資格と経験によってフロア全体を管理する立場を任されることがあります。介護福祉士は、キャリアアップしていくために欠かせない資格です。

    ・介護支援専門員

    ケアマネージャー(ケアマネ)とも呼ばれ、キャリアパス制度において上級資格と位置づけられています。介護支援専門員は国家資格ではありません。しかし介護保険施設では1人以上の配置が義務づけられるなど求められる人材と言えます。

    ・資格の取得方法

    資格を取得するには、各都道府県が年1回行っている「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、介護支援専門員実務研修を修了する必要があります。受験資格は、以下の2つになります。第一は、指定されている国家資格を所持し、かつ実務経験が5年以上の者または、第二は、施設などの相談援助業務に5年以上従事している者です。以上のどちらかの要件を満たすことにより、受験資格を得ることができます。

     

    2018年から国家資格取得前の実務経験年数は含まれなくなりました。例えば、3年の実務経験を終えて介護福祉士の資格を取得した場合、介護福祉士の受験資格を得るための3年間は、介護支援専門員受験のための実務経験には含むことができません。介護福祉士を取得後、さらに5年以上の実務経験を経て受験資格を得ることができます。

    ・介護支援専門員は難関資格

    介護支援専門員の試験は年々難しくなっている現状があります。「第21回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」を参考にすると、合格率は全国平均10.1と狭き門となっています。試験に合格すると、実務研修が始まります。実務研修を修了することで介護支援専門員になることができます。その後は、5年ごとに所定の研修を受けて資格の更新が必要になります。

     

    【参考】「第21回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」

    ・介護支援専門員の役割

    介護支援専門員の仕事は多岐にわたりますが、主の役割は以下のものがあげられます。

    ・利用者様や家族からの相談を受ける

    利用者様や家族の最初の窓口になるのが介護支援専門員です。困りごとが漠然としている利用者様や家族もたくさんいます。介護保険を始めて利用したいと考えているのであれば、利用の仕方を説明するなど、最初の窓口となり、介護の相談を受けることから始まります。

    ・ケアプラン作成

    介護保険を利用していく上で必要になってくるのがケアプランです。ケアプラン作成は介護支援専門員の主な仕事です。ケアプラン作成にあたって、介護支援専門員は利用者様や家族の状況を調査し、何に困っていてどのようなサービスが必要かを考え、その人らしく自立した生活が送れるように努めています。ケアプランは作成過程が大切になるため、介護支援専門員として課題分析能力が問われます。

    ・利用者様とサービス事業者との調整役

    介護保険サービスを利用する上で要となるため、利用者様とサービス事業者との調整役を担っています。たとえば、サービスを利用したいと思っても利用者様や家族では事業所の数も多く、どこがよいのか見当もつきません。そこで利用者様や家族の状況を知っている介護支援専門員が集めた情報を利用者へ提供することで、その人に合ったサービスを選ぶことができます。介護支援専門員はそれぞれへの橋渡しの役割を果たしています。

    ・計画的に介護の資格を取得してキャリアアップ

    高齢化が急速に進んでいるため、厚生労働省の推定値では2025年には34万人の介護職員が不足すると報道されています。

    介護人材を確保するため、介護職の給与水準の改善も図られています。介護職員処遇改善加算に加え、2019年10月より介護職員等特定処遇改善加算が創設されました。技能や経験を持ったリーダー級の職員の処遇改善を目的としていますが、キャリアパス要件を考えると資格取得は必須です。

     

    介護の資格は、入門資格から難関資格まで多種多様です。また受験資格を取得するために一定期間の実務経験が必要な資格があります。介護の仕事を続けていくためには将来を見据えて国家資格である介護福祉士、難関資格と言われている介護支援専門員の資格を目指しましょう。

     

    【参考】

    厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」

    厚生労働省「実務者研修」

    厚生労働省「社会福祉士・介護福祉士等」

    厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」

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