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    介護職のよくある退職理由を紹介。退職理由はポジティブに伝える!

    就職・転職 コラム 2019/11/06

    面接時に必ず聞かれるのが退職理由。退職理由が「仕事のつらさ」「人間関係」の場合、うそはつきたくないが正直に伝えてよいのか悩むことでしょう。この記事では、なぜ面接官が前職の退職理由を聞き、そこからどんな情報を得ているのか、退職理由の伝え方のポイントやよくある退職理由の例文をご紹介いたします。

    ・面接官がなぜ退職理由を聞くのか

    退職理由を聞くことでその人の人間性、仕事に対する考え方などを知る材料にしています。ここでは、面接官が見ている3つの観点から分析していきます。

    ・①長く働き続けてくれるか

    退職理由を聞くことで長く続ける意思のある人材かを見極めています。新しい人を育てるには、人・モノ・時間がかかります。事業所としては、長く働いてほしいと思う気持ちが強いのですぐに辞めてしまうような人の採用は避けたいです。例えば、仕事の内容ではなく、給与や有給のことばかり質問する人はあまりよい印象を与えません。また面接官の質問に対して的確に答えない、前職の不満ばかりをいう人も長く働き続ける人材とは思われないでしょう。

    ・②職場の雰囲気に合うか

    介護は人相手の仕事であり、職場の仲間との協力がなくては続けることが難しいため、雰囲気になじめるか、その人となりから考えます。前職の仕事内容に自信を持つことが悪いわけではありませんが、あまり自分が何でも任されていた、リーダー的な存在だったことなどをアピールしすぎると、敬遠されてしまうおそれがあります。

    ・③仕事に対する思いを持っているか

    退職理由からその人の仕事への取り組み方、考え方、モチベーションなどを知ることができます。自分が働きたいと思った事業所であれば事前にどのような事業を展開しているのか調べることでその人のやる気をはかることができます。前職の退職で得たもの、また次の就職先で活かしたいと思っていることを伝えることが大切です。またその人が問題に直面したとき、問題を他人の責任にする傾向はないか、性格なども見られていることを忘れないでおきましょう。

    ・退職理由の伝え方のポイント

    伝え方のポイントは3つあります。

    ・①事業所批判や他人の悪口はいわない

    前職の不満を言うだけでは自分の価値を下げてしまいます。前職の職場環境や経営方針が合わなかったために退職したとしても事実をそのまま伝えることはよいとはいえません。自分は前職場の悪口はいっていないつもりでも聞く相手が自分と同じとらえ方をするとは限らないので気をつけましょう。

    ・②事実と次の方向性を伝える

    前職の退職理由を隠す必要はありませんが、前職で何を学んで次はどのような仕事をしていきたいのかを伝えることです。たとえば「人間関係に悩み、介護職を退職した」「体調を崩したため、仕事を続けることができなくなった」では、うそはついていませんが、聞いた人にはまた同じ状況になれば退職するだろうという印象を与えてしまいます。●●だったからこそ自分はどのように働きたいと思っているのかなど方向性を伝えましょう。

    ・③退職理由と志望動機をつなげる

    退職理由と志望動機をバラバラに伝えるのではなく、一緒に伝えることで具体的に自分のやりたいことを伝えましょう。退職というマイナスのことだけでなく、動機というプラスのことを加えて自分をアピールすることが大切です。前職でできなかったことが転職先でできるようになるといいですね。

    ・実際に多い介護の退職理由

    介護労働安定センターが行っている「介護労働実態調査」で報告されている退職理由とともに実際多くの人があげている退職理由は以下の通りです。

    ・職場の人間関係

    介護施設に限らず、どのような職種でも言われているのが人間関係です。介護の場合、人と協力して行う仕事も多いなか、気の合う人もいれば、苦手な人がいるのは仕方がありません。コミュニケーションが足りないと介護の仕事は成り立たないため、人間関係の悩みから体調を崩して仕事を続けることが難しくなり、退職にいたることがあります。

    ・施設や事業所の運営に不満があった

    運営への不満は退職理由の上位に入ります。いろいろな思いを持って仕事をしている中で施設や事業所の運営方針に合わない場合、やりたくでもできないことが多く、不満に思う人は多いです。利用者第一でサービスを提供していきたいと思っていても、費用面など経営者側のことを考えるとできないことも出てきてしまいます。施設や事業所をよくしたいと思って提案しても話を聞いてもらえないような施設では働く人のモチベーションも下がります。

    ・給与や昇進など金銭的な不安

    介護職はきつい、給与が安いといったイメージが強いため、将来を不安に思って退職する人も多いです。介護職員の処遇改善を目的とした制度が創設されていますが、すぐに給与が上がる、昇進できる保証はありません。また、真摯に仕事に取り組んでいくことで昇進し給与アップすることもありますが、それも確実ではありません。将来に不安を抱き、退職にいたるケースは多いです。

    ・変則勤務による不満

    入所施設は24時間介護が必要な人が入所しているため、勤務は24時間体制になります。早出、日勤、遅出、夜勤など勤務はさまざまで、常に土日祝日が休みとは限りません。各職場で休みの希望を聞いて勤務表を作成しているため、まったく予定を立てることができないわけではありません。しかし、学生時代のように、常に土日が休みといったわけではないため、友人や家族と休みを合わせづらい状況が生まれます。休日が少ないわけではありませんが、変則的な勤務に不満を持つ人は多いです。

    ・腰痛など身体的な負担

    職業病と言われるほど腰痛に悩む介護士は多く、身体的な負担から退職にいたることがあります。腰痛が慢性化する要因は、人力による抱え上げ作業、前かがみや中腰での作業があげられます。重度の利用者様が多く入所する施設などでは欧米で取り組まれている「持ち上げない介護」を目指すところが増えてきました。一方で介護職への負担が大きいことは事実です。

    通所事業所などは入所施設ほど重度者の利用が少ないところも中にはあるため、退職して身体的な負担の少ない事業所へ転職するケースもあります。

     

    【参考】介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査」

    ・前向きに感じられる退職理由の例

    退職理由をどこまで伝えてよいかわからないという人が多いなか、実際にどのような回答が相手によい印象を与えられるのかを具体例とともに考えていきましょう。

    ・【例1】施設や事業所の運営に不満があった場合

    前職は従来型の特別養護老人ホームで5年間介護職として勤務しました。重度の入所者が多く、介護技術を一から身につけることができました。一方で歴史がある施設だったため、季節ごとの行事以外に新しいことに取り組むことがなかなか難しく、もどかしさだけが自分の中に残りました。御社ではホームページや広報誌から新しいことに前向きで取り組まれていることを知り、ぜひ自分も新しいことにチャレンジしたいと思い、志望しました。

    ・【例2】休みが取りにくい施設だったため、前職を辞めた場合

    前職は通所介護事業所の介護職として3年間、勤務しました。慣れないレクリエーションの企画などに最初は苦労しましたが、月日が経つにつれ、利用者様の好きなことや楽しみも理解でき、希望に沿った企画運営ができるようになりました。

    一方で小さな事業所で正規職員が私を含め、3名でその他は非正規職員でした。そのため、休みがなかなか取りにくく、また休みが急に変わることも多く、先の予定を立てることができませんでした。御社はハローワークの担当者より正規職員の数が多く、福利厚生が充実していると聞きました。決まった休みがいただけるということは心身ともに休まり、また仕事への意欲が増します。前職の経験を活かしてより今後も利用者様に寄り添いたいと思い、志望しました。

    ・【例3】転職回数が多い場合

    基本的に転職回数が多いときであっても前向きに伝えます。例は転職3回目の例文になります。

    最初は、専門学校を卒業して介護福祉士として特別養護老人ホームの介護職として4年間勤務しました。資格を持っているとはいえ、学生同士で練習していた介護では不安な部分も多く、毎日が勉強でした。介護の基礎、人の温かさを知ることができました。

    その後、自分の力を試したいと思い、新規開設される特別養護老人ホームの介護職へ転職しました。すべてを一から作り上げていくことに苦労した分、喜びや達成感は大きかったです。また介護経験者として認知症フロアのリーダーを任され、利用者様の処遇だけでなく、新人職員の育成にかかわりました。

    5年間働くなかで、日々の介護や職員育成の部分で道筋に携われたことは自分の財産になりました。2施設で計9年間介護職として特別養護老人ホームで働いてきましたが介護保険では施設サービスのほかに、居宅サービスや地域密着型サービスがあります。

    今後は施設での経験を活かしつつ、居宅サービスについて学びたい、知りたいと思い、今回、通所介護事業所の面接を受けるにいたりました。今までは重度の利用者様への介護が多く、軽度の利用者様とのかかわりがありませんでした。誰もが安心できる介護を目指して、視野を広げて頑張りたいと思い、志望しました。

    ・どんなことがあっても前向きな気持ちを大切に

    退職理由を考える上で重要なのは、退職後、次は何を行いたいかを明確にすることです。退職理由はさまざまです。経験が浅い人、体調を崩してしまった人もいるでしょう。その中で自分は何を得て、どのように活かしていくのかです。

    経験によって人は成長します。常に前を向いて将来を切り開いていきましょう。

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