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    介護職でよくある人間関係の悩みと改善するためにできること

    仕事を知る コラム 2020/03/24

    人と関わる仕事をしている限り、さまざまな人間関係が生まれます。特に介護職は、利用者の方やそのご家族、職場の同僚、医療機関の担当者などたくさんの人と関わりがあります。業務を円滑に進めるためには、周囲の人々との信頼関係はとても重要です。しかし、一方で日々の業務の中で衝突することがあるでしょう。また意見の相違もたくさん出てきます。

    本記事では介護現場でよくある人間関係の悩みの他、悩みを解消するための方法をご紹介いたします。

    現場でよくある人間関係の悩み

    職場の人間関係の悩みには、利用者の方に対する悩みと職員同士の悩みの大きく2つに分けることができます。

    利用者の方に対する悩み

    利用者の方との関わりの中でよくある悩みをご紹介します。

    利用者の方が言うことを聞いてくれない

    施設では、「入浴日なので声をかけたが拒否された」「食事の時間なのに起きて食べてくれない」など利用者の方が日課に沿って介助を受けてくれないと、言うことを聞いてくれないと思いがちです。特に他の職員が声をかけた場合はスムーズにいくのに、自分が声をかけたときには話を聞いてもらえないと、よりいっそう悩みを深めてしまうでしょう

    日課に合わせて介助ができないと、他の業務に支障がでてしまうので、困る気持ちはよくわかります。しかし、利用者の方は介護が必要な人である前に同じ人間です。自分だって休みの日に朝食だと朝早く起こされても無視する日があるでしょう。利用者の方もお風呂に入りたくない日や眠くて起きられないときがあります。利用者の方に対しておおらかな気持ちで接してみましょう。

    利用者の方のご家族との折り合いが悪い

    利用者の方のご家族でも介護内容を納得してくれる人ばかりではありません。認知症や病気の進行を受け入れられず、いつまでも自分の母親や父親は元気でいると思いたいご家族は多いです。そのような状況の中で、「徘徊が続いている」「人のものと自分のものの区別がつかない」「不眠で夜中、起きている」など説明しても介護職員の方が変なことを言っていると思われてしまいます。お互いの様子が理解できなければ、折り合いも悪くなり、ご家族との関係に苦手意識が生まれ、悩みにつながります。ご家族の気持ちをすぐに変えることは難しいですが、少しずつ現状を知ってもらえる努力が必要です。折り合いが悪いと悩む前に、利用者の方に対する思いを伝え、理解してもらえるように働きかけてみましょう。

    職員同士の悩み

    職場の仲間でもすべての人と仲良くできるわけではありません。多くの人が抱える悩みをご紹介します。

    性格が合わない

    年齢、性別、育ってきた環境、考え方が同じ人はいません。すべての人と仲良くすることは難しいです。性格が合わない人がいても仕方がないと思うしかありません。

    しかし性格が合わないからといって関わらない、無視するのは厳禁です。介護の仕事をしている以上、チームの連携は必要であり、性格が合うか否かで辞めるものではありません。仕事上で必要なことは誰に対しても行うことが大切です。また性格が合わないからといって悪口や文句を言うのもモラルに反します。仕事に私情は挟まず、公平に接することができるよう努めなくてはいけません。性格の合わない人には深入りせず、悩みを回避しましょう。

    先輩介護士のあたりが強い

    先輩によっては「自分の教えたことを守る良い後輩」「自分の手伝いをするかわいい後輩」という考えをもち、意見を言う後輩に対してはきつくあたることがあります。正しいことを言っただけなのに、どうして自分に対するあたりが強いのかわからなくなり、悩んでしまうことでしょう。そんな振る舞いをされても先輩の意見に流されることなく、利用者の方にとって必要なことを最優先に考え行動してください。

    他職種と意見が合わない

    「看護師はいつも指示的だ」「リハビリ職員の話を聞いていたら必要な介助ができない」「食事は同じものばかりでバリエーションが少ない」など他職種と意見が合わず、不満や悩みがお互いに溜まってしまうことが多々あります。お互いに利用者の方のことを考えて言っていても、職場全体で協力できなければ、利用者の方の生活を支えることはできません。悩む前にその利用者の方にとって一番大切なことは何かを考え、優先順位をつけましょう。職種が異なる分、意見が合わないことも多いですが、それは利用者の方のことを思っている証拠です。

    人間関係の悩みを改善するためにできること

    悩みは尽きませんが改善するためにできることをご紹介していきます。

    悩みを整理する

    悩みすぎると、何が大切かわからなくなる恐れがあるため、まずは悩みを整理しましょう。一度にすべてのことを解決しようとしてはいけません。何もかも一度に行うと、さらに悩みを大きくする恐れがあります。まずは、悩んでいることを書き出して、優先順位をつけます。優先度の高いものから解決に向けて何が必要かを考えて取り組みましょう。

    自分自身を振り返る

    自分自身の行動に悩むときもありますが、利用者の方とそのご家族、同僚などさまざまな人間関係に悩んでしまうこともあります。

    そんなとき、まずは自分の行動や言動、働き方を振り返ってみましょう。自分の言動が火種になって相手と溝が生まれていることがあります。人の行動に不満を言う前にまず自分が相手の悩みとなるような行為を取っていないかを考え、自分自身の改善を行いましょう。

    相手との距離の取り方

    悩みの多くは相手との距離が近すぎる、また遠すぎるために起こります。相手との距離が近いと常に気を使い過ぎて疲れてしまいます。反対に距離を取り過ぎると無関心、コミュニケーション不足によるすれ違いが起こってしまう恐れがあります。

    相手との距離は人によって異なります。相手の性格や考え方などを思いやり、どの程度の距離が適切かを考えましょう。距離の取り方がわからないという人は、まずは近過ぎないように注意することです。距離が近過ぎると冷静な判断ができません。周りの状況が確認できる程度は距離を保ち、人と接することをお勧めします。

    上司へ相談する

    人間関係の悩みで自分の手に負えないと感じたときには、上司に相談することも大切です。相談するだけで簡単に解決するわけではありませんが、人間関係に悩んでいることを知ってもらえる、経験から助言をもらうことができます。立場が違う人からのアドバイスには改善のきっかけが見つかるかもしれません。

    専門の相談窓口に相談する

    大きな悩みを抱えてしまうと精神的な病気を引き起こす恐れがあります。最近、多くの職場でメンタルヘルスケアが重要視されるようになってきました。心の病は軽視できません。悩みの改善にうまくいかないときは専門窓口に相談しましょう。

    転職を検討する

    上司や専門機関へ相談しても改善が見られず、もっと大きいストレスを抱えてしまうならば、自分には合わない職場だったと割り切って転職を考えるのも一つの手です。悩みの改善のために努力は大切ですが、苦しい思いを続けることが良いとは言えません。辞めることは悪いことではなく、新しい第一歩と考えるようにしましょう。悩んだこと、うまくいかなかったことを今後の糧にできるよう努めましょう。

    やってはいけない行動

    人間関係に悩んでいる中でやってはいけない行動があります。

    イライラした状態で相手と接する

    悩むあまりにイライラした気持ちを相手にぶつけてはいけません。自分に置き換えて考えてみましょう。相手に理不尽な態度を取られると不快に思うはずです。

    施設の利用者の方は認知症や脳梗塞後遺症など疾患により自分のことがうまく伝えられない人が多いですが、感情にはとても敏感です。介護者側がイライラした気持ちで接すると、相手は敏感に感じ取り、利用者の方の感情が不安定になる恐れがあります。

    感情的な態度で電話をする

    利用者の方のご家族、関係機関などへ電話する場面が多々あります。悩んでいるまま感情的な態度で報告をすることは、社会人としてのモラルに欠けます。電話は表情が見えない分、声のトーンで話し相手の様子を想像します。話の内容に関係なく、不機嫌な態度や、曖昧な返事をしてしまうようでは、相手はあなたに不信感を抱くでしょう。

    特定の人物の愚痴を言う

    例えば、早めに業務を終わらせたいと思っている人、時間内に終われば良いと思っている人では行動の基準やスピードが異なるでしょう。一緒に仕事をしている相手とテンポが違うと「●●さんは仕事が遅い」「□□さんとはやりにくい」など感じてしまうことがあるかもしれません。その際、特定の人の愚痴を言うことは絶対にやめましょう

    業務の進行上、問題があると考えるならまず、上司に相談するようにしましょう。愚痴を言っても、職場の環境は良くなることはありません。

    噂話や悪口に参加する

    人が集まるところに噂話や悪口はつきものですが、自分は参加しないのが賢明です。きっかけは他の人が言ったことであっても、噂や悪口を流した張本人となり、さらに苦しむ結果が考えられます。愚痴と同じように言われて良い気分になる人がいないことはやめるべきです。

    円滑な人間関係を築き、働きやすい環境を整える

    介護労働安定センターが行った「平成30年度 介護労働実態調査」において、前職を辞めた理由の第1位は職場の人間関係です。自分だけが悩み苦しんでいると思う必要はありません。適切な距離をとって公平な態度で接することが大切ですが、自分の手に余る悩みなら上司や専門窓口に相談してみましょう。それでも改善が見られず、より大きなストレスを抱えてしまう恐れがあるなら、転職するのも一つの方法です。

    価値観は人によって異なりますが、円滑な人間関係を築きたいと思う気持ちは同じです。自分が相手にしてもらって良いこと、反対に相手にされたら不快に思うことはやらないことが改善の一歩になることでしょう。

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