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    介護職員初任者研修の内容・資格取得のメリット・働き方を紹介

    仕事を知る 資格 2020/04/17

    介護職員初任者研修は、介護の入門となる資格であり、在宅・施設に関係なく必要な介護技術と基本的な考え方を学ぶことができます。本記事では介護職員初任者研修資格の内容、資格取得の方法、取得のメリットから、その後どういった仕事ができるようになるかを解説いたします。

    介護職員初任者研修とは

    この資格は介護の仕事に携わる人は最初に取得するのがおすすめです。

    介護職の基本知識と技術を習得できる資格

    厚生労働省から出されている「介護職員養成研修の取扱細則について」によって研修科目と研修時間が決められています。科目は10科目、時間数は130時間です。介護の基礎や障害の理解、コミュニケーション、老化や認知症の他、職務の理解と全体の振り返りとして福祉施設などへの実習が行われます。研修修了時には試験があります。

    受験資格と難易度

    受験資格は特に必要ありません。受験を希望する人は誰でも受けることが可能です。高校の福祉コースなどで受講、高校卒業時に介護職員初任者研修を修了し、そのまま就職できます。介護の基礎資格の位置付けで、難易度は高くありません。100点満点中70点以上で合格とされています。

    この試験は落とすための試験ではなく、知識を身につけているか確認試験です。遅刻や欠席することなく、まじめに研修に取り組めば、無理なく修了試験に合格できるでしょう。

    試験内容

    研修では科目ごとの到達目標があり、科目終了時の評価のポイントに沿って受講生の知識や技術の習得具合を確認します。具体的には科目終了後に1時間程度の筆記試験が行われます。介護職員初任者研修は、それぞれの介護について学んだことを「列挙・概説・説明できる」ことが基本的な評価内容です。

    筆記試験で合格点に到達できなければ、知識や技術の習得が不十分と見なされます。その場合は補習授業を受講し、目標が達成されると修了証を手できます。

    働きながら資格を取得する方法

    介護職員初任者研修は1~3か月程度で取得可能な資格です。講座を受講する方法は、通学講座と通信講座があります。どちらの講座もメリットとデメリットがあるので、自分の勉強スタイルを考えて選ぶことが大切です。また多くの会社が研修講座を開講しています。会社によっては、資格取得後、ヘルパーとして登録ができたり、そのまま就職すると受講費用が安くなるなどのサポートがあります。資格を取得後、どのような働き方がしたいのか、先を見据えて講座を選ぶとよいでしょう。

    その他、ハローワークの職業訓練でも介護職員初任者研修を受けることができます。無料で資格を習得できるので人気があります。また求職者支援制度があり、条件を満たすと職業訓練受講給付金や資格を活かした就職支援を受けることが可能です。

    通学講座を受講

    スクールへ通学して資格を取得する方法です。日中コース、夜間コース、土日コースなど受講生に合わせて開校されています。スクールは駅近くなど、受講生が通いやすい場所が多いです。都合が悪く、休んでしまった場合は無料で別の日に振り替え可能などサポートも充実しています。

    通学講座のメリットは、

    • 同じ資格を取得しようとしている仲間と一緒に勉強ができる
    • 直接指導が受けられるので、わからない内容はその場ですぐに確認できる
    • 集中して勉強に取り組むことができる

    ことがあげられます。

    一方で通学のデメリットは、

    • 通信課程に比べて受講費用が高いところが多い
    • 仕事を続けながら勉強している場合、定期的な休みが取りにくい
    • カリキュラムに合わせて勉強が進んでいくため、自分が理解できなくても次へ進んでしまう

    ことがあげられます。

    通信講座を受講

    科目によってはスクーリングと言って一部通学での受講が必要な場合がありますが、基本的には自宅で受講できる講座です。毎月決められた期日までに学習を行い、レポート問題を提出します。

    通信講座のメリットは、

    • 通学講座に比べて費用が安いスクールがある
    • 仕事を続けながら自分のペースでカリキュラムを進めることができる
    • 勉強場所が限定されないため、空いている時間にどこでも勉強を進めることができる

    一方で通信講座のデメリットは、

    • わからないところを質問しても、すぐに教えてもらうことができない
    • 自分で進めていくため、仕事などに追われて、勉強が進まないことがある
    • インターネットやDVD学習などは設備が必要になる

    ことがあげられます。

    資格取得の期間と費用

    介護職員初任者研修の受講期間は1~4か月程度になります。費用は3万円~11万円程度が多いです。ハローワークの職業訓練を活用して資格を習得する場合は無料です。ただし、職業訓練の対象者は失業中の人となります。失業中の人は受講料が無料で受けられますが、失業手当がある人は「公共職業訓練」、失業手当がない人は「求職者支援訓練」と異なるため、注意が必要です。

    その他、自治体が主体となって養成講座を開講していることもあります。インターネットなどで調べてから、自分に合った講座を受けるとよいでしょう。

    資格取得のメリットと仕事への活かし方

    資格を取得することは仕事の評価につながります。

    資格手当がつく

    介護の仕事は無資格で仕事に就くことが可能ですが、資格を得ると給与に資格手当として反映される事業所は多いです。実際、厚生労働省にて行われた「平成29年度 介護従事者処遇状況等調査」での資格別の平均給与は以下の通りです。ただしこの平均給与額には、基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)が含まれています。

    資格名称 平均給与
    資格なし 260,560円
    介護職員初任者研修修了 281,550円
    介護職員実務者研修修了 289,700円
    介護福祉士 310,620円

    介護の仕事を始めるならまずは介護職員初任者研修を受講しましょう。経験を積んで介護職員実務者研修を受け、次に国家資格である介護福祉士を目指すことをおすすめします。介護福祉士は3年以上の実務経験と介護職員実務者研修修了で受験資格を得ることができます。

    資格を取得することはより専門性の高い知識と技術の習得につながります。資格手当として給与にも反映されるため、早い段階で数年先の目標を持って学ぶことが大切です。

    身体介護の仕事ができる

    10科目のカリキュラムの中で「こころとからだのしくみと生活支援技術」にて技術演習があります。ここでは身体介護の基礎を学び、仕事に就くことが可能です。具体的には、車イスからの移動や移乗、体位交換、排泄や食事介助、入浴介助など基本的な介護技術の習得を目指しています。このカリキュラムでは介助をする側だけでなく、介助を受ける側の体験もあるので、利用者様への理解が深まります。

    実際の現場では、教科書通りにはうまくできず、戸惑うことも多いでしょう。介護をする側が不安を感じていると、注意散漫になり、利用者様も不安させてしまいます。また自信のないまま介護を行うと、大きな事故につながる恐れがあります。しかし基本的な知識や技術を身につけていれば、ある程度予測ができるので落ち着いて行動できます。利用者様に安心感を与えるためには、落ち着いた行動で接することが大切です。あらかじめ知識と技術を習得していれば、自信をもって介護が提供できるでしょう。

    訪問介護と施設介護の現場で活かせる

    訪問介護はヘルパー2級以上の資格が必要です。ヘルパー2級に代わる資格として介護職員初任者研修があるため、必ず必要な資格になります。訪問介護には身体介護の他に生活援助があります。料理や買い物、掃除といった直接身体に触れる介助以外のサービスがあるため、訪問介護は幅広い年齢の介護職員が活躍しています。資格があれば、自分が働きたいと思ったら年齢を問わず働き続けることが可能です。

    施設介護では無資格でも働くことができますが、重度の利用者様が多いため、介護の基礎知識や技術があるか否かで仕事を覚える速さが異なります。実際に無資格で就職しても、働きながら学んでいくことに不安を抱える職員も多いのです。資格を取得するための演習は、車イスの介助、入浴の介助、食事の介助などすべて単発で行っています。

    しかし入所施設で生活する利用者様の多くは、ほとんどの介助を必要としています。すべての介助を行わなければならないので戸惑いも大きいかもしれませんが、資格を取得していれば、実務経験がなくても評価を得ることができます。もちろん資格手当も支給されるでしょう。勉強してきたことが活かせる仕事であり、やりがいは大きいです。

    院内ヘルパーとして勤務できる

    介護施設だけでなく、病院で入院患者への介助を行うことが可能です。病院では医師や看護職員による医療処置以外にも入院患者へのサポートが必要です。看護を行う上で必要なものの準備、食事の配膳、入院患者の移動、身体介護や入浴介助などは主に院内ヘルパーが担っています。

    病院によっては看護助手や看護補助とも呼ばれており、病院での介護職員の必要性が高まっています。病院には介護施設などとは違う働き方を選択できる可能性もあります。

    介護職のキャリアパス制度

    多くの介護施設で介護のキャリアパス制度が導入され、介護職員の処遇改善が進んでいます。キャリアパス制度では、経験年数に合わせて必要な知識や技術の習得が明確に提示されています。

    これを目標として捉え、技術の向上、昇給や昇格、仕事の達成感、仕事のモチベーションにつながります。また事業所としては、職員に求める能力をわかりやすく提示できます。人材の確保や、サービスの向上、責任の所在の明確化などの効果が期待されています。

    キャリアパスにおいて最初のステップが介護職員初任者研修の修了です。続いて3年の実務経験を積んでいる間に介護職員実務者研修修了、3年以上で国家資格である介護福祉士の取得、認定介護福祉士の取得が目標になるでしょう。介護職員初任者研修は初めの一歩です。働きながら3年後、5年後のステップアップを目指して頑張ってください。

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